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【12月16日の中国本土市場】
2014.12.16 17:34
主要指数はそろって上昇した。上海市場は上海総合指数が前日比2.30％高の3021.51ポイント、A株指数が2.31％高の3165.26ポイントと、大幅に3日続伸。B株指数は小幅ながらも5営業日連続で上昇し、0.21％高の290.11ポイントだった。深セン市場でもA株指数が5日続伸し、0.20％高の1571.48ポイント。B株指数も0.02％安の1021.73ポイントと、3日続落。両市場の売買代金は前日比で約1割増加。概算で7767億元に上った。「滬股通」（香港市場から上海市場への注文）の買付限度額の消化率は上昇し、約11％だった。
原油相場の急落に伴う通貨安でロシアが利上げに追い込まれるなど、世界経済の不透明感が強まっており、前日の米国市場はダウ平均が続落。また、中国でも本日朝方に発表された12月のHSBC中国製造業PMI（速報値）が市場予想を下回るなど、国内外で悪材料が相次いだ。こうした状況を受け、本土市場は中小型株を中心に6割弱の銘柄が下落。天津自由貿易区の関連株や物流、IT関連株などが軟調だった。もっとも、上海総合指数はこうした中でも堅調に推移。大型株がけん引して大引けにかけて上げ幅を広げると、節目の3000ポイントを6営業日ぶりに回復して引けた。当局が信用取引の規制強化に慎重とのスタンスが伝わり、商い増加の期待から証券株が軒並みストップ高。製品価格の回復を織り込み、大同煤業（601001.SS）が6.55％高、宝山鋼鉄（600019.SS）が3.38％高、武漢鋼鉄（600005.SS）が2.41％高など、石炭・鉄鋼株が買い戻された。
上海B株は値上がり・値下がり数がほぼ拮抗。一段の燃油安を織り込み、海南航空（900945.SS）が1.39％高と買われた。中路（900915.SS）はショッピングセンター開発をめぐる外資企業との提携を手がかりに5.82％高。また、大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が1.11％高と堅調で、指数上昇に寄与した。こうしたなか、天津海運（900938.SS）が利益確定売りに押されるかたちで、下落率2位の1.29％安。
また、深センB株は5割半の銘柄が値下がり。弱い製造業PMIを受けて工業セクターが総じて軟調で、指数の重しとなった。無錫小天鵝（200418.SZ）が1.96％安、長安汽車（200625.SZ）が1.13％安。大連冷凍機（200530.SZ）が1.06％安、無錫威孚高科技（200581.SZ）が0.64％安など。一方で広東自由貿易区の設立効果に期待し、地場系のデベロッパーが堅調。不動産大手の招商局地産控股（200024.SZ）が1.91％高で引けた。（中国部・畦田）
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