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【12月11日の中国本土市場】

2014.12.11 18:10

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.48%安の2925.74ポイント、A株指数が0.49%安の3064.68ポイントと反落。B株指数は続伸し、1.36%高の286.73ポイントだった。深セン市場はいずれも続伸し、A株指数が0.90%高の1531.50ポイント、B株指数が0.36%高の1023.35ポイントだった。両市場の売買代金は前日に比べ約8%減少し、概算で7761億元。「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の買付限度額の消化率は昨日に比べて低下し、約9%だった。

 上海総合指数は低く寄り付いたものの、前場で上げに転じた。中国人民銀行(中央銀行)が公開市場操作を5回連続で停止したことから、預金準備率の引き下げ期待が広がった。ただ、その後は利益確定売りに押され、下げに転じて前場を終了。後場が始まると、2900ポイントを割る場面もあったが、その後は小幅安で推移した。中国証券監督管理委員会(CSRC)が12社のIPO(新規公開)を承認し、需給悪化懸念が広がったことが嫌気された。上海総合指数は最終的に反落して引けたものの、上海市場は上昇銘柄が全体の7割弱に上った。上海総合指数が下落したのは、時価総額の大きな石油、金融、証券などの銘柄が重荷となったためであり、下落銘柄の数は2割あまりにすぎなかった。一方、深セン市場は「創業板」の上場企業を中心に6割半の銘柄が上昇した。

 原油安を受け、中国東方航空'A'(600115.SS)、中国国際航空'A'(601111.SS)、中国南方航空'A'(600029.SS)がいずれもストップ高。燃料コスト低下への期待が手がかりとなった。水道事業に関する政策が近く発表されるとの報道を材料に、天津創業環保'A'(600874.SS)、重慶水務(601158.SS)が2日連続でストップ高。鉄鋼株も大幅高となり、方大スチール(600507.SS)、重慶鋼鉄'A'(601005.SS)、武漢鋼鉄(600005.SS)がストップ高。今年は鋼材価格が歴史的水準まで低下したが、鉄鉱石やコークスの価格の下落幅の方が大きく、鉄鋼業界の経営環境は大きく改善していることが報道され、これを好感したもようだ。一方、売買代金の急増を背景に上げ幅を積み重ねていた証券株が利益確定売りに押された。方正証券(601901.SS)、海通証券'A'(600837.SS)がストップ安だったほか、中信証券'A'(600030.SS)が9.38%安、華泰証券(601688.SS)が9.13%安だった。

 上海B株市場は8割の銘柄が上昇した。資産再編を計画中の上海オートメーション器具(900928.SS)が4日連続でストップ高。海南航空(900945.SS)は原油安を好感し、上昇率3位の7.43%高。一方、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が下落率2位の1.01%安だった。深センB株市場は上昇銘柄と下落銘柄の数が拮抗。こちらも航空株が買われ、山東航空(200152.SZ)が上昇率1位の5.04%高。電力株も買われ、広東電力(200539.SZ)が同2位4.88%高、南山電力(200037.SZ)が同3位の4.07%高。本鋼板材(200761.SZ)は3.42%高だった。(中国部・千原)

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