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【12月10日の香港市場】
2014.12.10 18:46
主要指数は小幅ながらも反発した。ハンセン指数は前日比0.16％高の2万3524.52ポイント、H株指数は0.34％高の1万1372.45ポイント。レッドチップ指数は4営業日ぶりに上昇し、0.74％高の4368.08ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で1099億3100万HKドル。前日比で約24％減少したが、引き続き1000億HKドルを上回る大商いとなった。「港股通」（上海市場から香港市場への注文）による売買代金はネットで約3億9100万元だった。
前場のハンセン指数は2万3500ポイントを上値に、概ね小安く推移。朝方に発表された中国の物価指標が弱い内容にとどまり、中国経済の不透明感が重しになった。さらにギリシャ大統領選の前倒しが伝わり、欧州リスクが再燃。前日のダウ平均や本日の日経平均が調整するなど、不安定な外部環境も投資家心理を悪くした。それでも後場になると、A株市場の急騰を追い風に地合いが改善。ハンセン指数は上値が重いながらも上げに転じた。
本日上場した原発最大手の中国広核電力（01816.HK）が公募価格比19.06％高で取引を終了。久々の大型上場であるだけに、順調な船出が全体の地合い改善につながった。また、募集段階で巨額の資金が凍結されていた分、同銘柄の上場で資金需給が改善した。マカオのカジノ株に押し目買いが入り、銀河娯楽（00027.HK）が3.23％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1位、サンズチャイナ（01928.HK）が1.12％高。中国本土ではさらなる金融緩和やA株上昇の期待感が強く、本土系金融株も買い戻された。平安保険（02318.HK）が同2位の2.38％高、中国建設銀行（00939.HK）が0.82％高。中原証券（01375.HK）が21.52％高、中国銀河証券（06881.HK）が9.58％高と、証券株の一角が業績期待から急反発した。
このほか、水質汚染対策の財政出動が強まるとの見方から、水道・環境の関連銘柄が上昇。東江環保（00895.HK）が13.12％高、天津創業環保（01065.HK）が8.92％高、中滔環保集団（01363.HK）と康達国際環保（06136.HK）がいずれも7.05％高。最近売られていた北控水務（00371.HK）は、複数の水処理プロジェクトの受注を手がかりに9.32％高と切り返した。
一方でエネルギー関連株の一角がさえない。崑崙能源（00135.HK）は天然ガス生産能力の増強停止に踏み切る可能性が伝わり、続落して1.64％安。親会社の中国石油天然気（00857.HK）も0.97％安と軟調だった。紡績大手の魏橋紡織（02698.HK）は大幅減益の見通しが嫌気され、5.53％安。BYD（01211.HK）は足元の自動車販売の伸び悩みを受けて2.15％安と続落した。（中国部・畦田）
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