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【12月8日の香港市場】
2014.12.08 18:42
主要指数はハンセン指数が前営業日比0.18％高の2万4047.67ポイント、H株指数が2.35％高の1万1873.41ポイントと、いずれも3営業日連続で上昇した。一方、レッドチップ指数は続落し、0.99％安の4427.82ポイント。メインボードの売買代金は先週末に比べて約17％減少したが、概算では約1230億HKドルと引き続き1000億HKドルを上回る大商い。「港股通」（上海市場から香港市場への注文）による売買代金はネットで約5億2500万元だった。
市場予想を大きく上回る米雇用統計を手がかりに、先週末のニューヨーク市場ではダウ平均が最高値を更新。この流れを引き継ぎ、週明けの香港市場でも買いが先行した。ハンセン指数は節目の2万4000ポイントを大引けまで維持。H株指数はA・H重複上場株がけん引するかたちで着実に上げ幅を広げ、1万2000ポイントを視野に入れた。A株市場が引き続き急騰し、これがH株指数の上昇に寄与。もっとも、利益確定の動きもみられ、ハンセン指数の上昇幅は限定的。レッドチップ指数は終始、マイナス圏で推移した。前場で発表された日本のGDP、中国の貿易収支がいずれも振るわない内容。今週は中国の主要統計の発表が続くことから、警戒感が広がったようだ。
中国の一層の金融緩和を織り込み、A株で金融株が上昇。これに追随し、香港でも中国銀行（03988.HK）が4.60％高、平安保険（02318.HK）が4.31％高、中国建設銀行（00939.HK）が3.88％高、中国工商銀行（01398.HK）が3.64％高と、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1～4位を本土系金融株が占めた。特に証券株はA株市場の大商いが手がかりとなり、海通証券（06837.HK）が16.00％高、中信証券（06030.HK）が12.78％高、中国銀河証券（06881.HK）が9.54％高と急騰した。香港でも売買金額が伸びており、これを好感して香港交易所（00388.HK）が3.31％高としっかり。
中央経済工作会議の開催を明日に控え、政策期待からインフラ建設関連株も上昇。中聯重科（01157.HK）が8.92％高、中国交通建設（01800.HK）が7.75％高、中国冶金科工（01618.HK）が6.01％高、中国中鉄（00390.HK）が5.40％高、中国鉄建（01186.HK）が4.88％高と、主だった銘柄が買い進まれた。一層の燃料安、人民元高を織り込み航空株も上昇。中国国際航空（00753.HK）が4.17％高で引けた。
一方で原油安が嫌気され、三大石油株が下落。特に中国海洋石油（00883.HK）が2.41％安とさえず、レッドチップ指数の下げ幅を広げた。通信大手も指数の足を引っ張った。共同で設立した基地局建設会社の規模が不十分との見方が強まり、中国移動（00941.HK）が1.26％安で引けている。（中国部・畦田）
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