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開世中国、筆頭株主の交代にともない公開買付

2014.12.08 13:09

 開世中国(01281.HK)は5日、実質筆頭株主の開成連・董事長が、4億5090万株に上る保有株(現在の発行済み株数の約74.90%)を河北省を中心に不動産開発事業を手がける隆基泰和実業有限公司の魏少軍・董事長に売却すると発表した。売却価格は総額3億8633万1120HKドル、1株あたり0.8568HKドルに上る。売却が完了すれば、新たな筆頭株主となる魏董事長は未保有の開世中国の株式に対してマンダトリー・オファー(義務的公開買付)を実施することになるという。

 なお、開董事長の保有株売却にあわせ、開世中国は株主に不動産開発事業の子会社の株式を現物配当する。分配比率は開世中国の株式1株につき子会社の株式1株。そのうえで開董事長は現物配当された子会社の株式を公開買付(TOB)で買収する。TOBの提示価格は子会社の株式1株につき0.68HKドルという。

 これにより開世中国の事業から不動産開発がなくなり、建設事業やドアや窓の生産事業のみを継続することになる。なお、魏董事長は開世中国の上場を継続する方針を表明している。

 マンダトリー・オファーの提示価格は1株あたり0.8568HKドルで、2014年11月20日の終値1.460HKドルを約41.32%下回る。ただ、これに現物配当される子会社株のTOBの提示価格を上乗せすると、合計で1.5368HKドルとなり、2014年11月20日の終値を約5.26%上回ることになる。

 なお、一連の取引については株主総会の承認が必要。

 今回の情報開示のため、同社株は2014年11月20日14時43分(日本時間)に売買停止となったが、2014年12月8日に取引を再開した。
 
【出所】香港証取サイト上の公告(2014/12/05)

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