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【12月5日の香港市場】

2014.12.05 18:15

 主要指数はまちまち。ハンセン指数は前日比0.71%高の2万4002.64ポイント、H株指数は1.04%高の1万1600.48ポイントと、いずれも続伸。レッドチップ指数は反落し、0.26%安の4472.11ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約26%増加し、概算で1478億HKドルだった。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)による売買代金は前日に比べ大幅に増加し、ネットで約14億元だった。

 前日のニューヨーク市場は、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和を見送ったことを受け、ダウ平均が小反落。外部環境は悪化したものの、香港市場は活況な中国本土市場を追い風に、主要指数が朝方から堅調。だが、上海総合指数が前場の中盤で一時的に3%近く下落すると、香港市場の主要指数も下げに転じた。ハンセン指数とH株指数は本土系の銘柄に支えられ、すぐに堅調さを取り戻した。ハンセン指数は6日ぶりに終値で2万4000ポイントを回復。H株指数は年初来高値を更新した。一方、レッドチップ指数はウエートの大きな通信株、石油株、不動産株が重荷となり、下げに沈んでからは、小幅安で推移した。売買代金は今年最高を記録し、5日連続で1000億HKドルを上回った。

 ハンセン指数の構成銘柄では本土系銀行株の上昇が目立った。預金準備率の引き下げなど金融緩和への期待から、中国建設銀行(00939.HK)が上昇率1位の3.00%高、中国工商銀行(01398.HK)が同3位の2.62%高。中国中信(00267.HK)は伊藤忠商事とタイ財閥からの出資受入を材料に2.01%高。売買代金の増加を背景に香港交易所(00388.HK)が1.83%高。昨日の下落率1~2位に並んだマカオのカジノ株は反発し、銀河娯楽(00027.HK)が1.90%高、サンズチャイナ(01928.HK)が0.98%高だった。

 本土系の港湾株、石油株、通信株は明暗が分かれた。港湾株では招商局国際(00144.HK)が上昇率2位の2.62%高だった一方、本日でハンセン指数から除外される中遠太平洋(01199.HK)は0.37%安。石油株はA株が大幅高となったことに追随し、中国石油天然気(00857.HK)が1.64%高、中国石油化工(00386.HK)が1.07%高と続伸。これに対し、A株を上場していない中国海洋石油(00883.HK)は原油相場の下落を嫌気し、1.82%安と反落した。通信株は中国移動(00941.HK)が来年の4G(第四世代移動通信)ユーザーを倍増させる目標を手がかりに0.79%高だったが、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が下落率2位の3.12%安だった。そのほか本土系の不動産株などが反落した。(中国部・千原)

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