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【12月3日の香港市場】
2014.12.03 18:09
主要指数はそろって反落。ハンセン指数は前日比0.95%安の2万3428.62ポイント、H株指数は0.58%安の1万1060.21ポイント、レッドチップ指数は1.21%安の4402.73ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約18%増加し、概算で1232億HKドルに達した。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)による売買代金は前日に比べ増加し、ネットで5億元弱に上った。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が最高値を更新。良好な外部環境を背景に、香港の主要指数は朝方から堅調だった。だが、上海総合指数が上げ幅を縮めると、香港市場の地合いも悪化。ダウ平均先物が軟調だったこともあり、後場に入ると、主要指数はいずれもマイナス圏で推移した。商いは引き続き活発で、売買代金は今年最高記録を更新。3日連続で1000億HKドルを上回った。
ハンセン指数の構成銘柄では、平安保険(02318.HK)が2.54%高となり、2日連続で上昇率1位。売買代金の増加を背景に、香港交易所(00388.HK)が同2位の1.59%高。金融緩和への期待から本土系不動産株が買われ、華潤置地(01109.HK)が同3位の1.44%高、中国海外発展(00688.HK)が0.85%高。神華能源(01088.HK)は石炭資源税が従価制に切り替わったことや発電所向け石炭の値上げ予想を背景に同4位の1.13%高だった。一方、石炭の値上がり見通しを嫌気し、華潤電力控股(00836.HK)が下落率1位の5.49%安。マカオのカジノ株はそろって続落し、サンズチャイナ(01928.HK)が同2位の5.08%安、銀河娯楽(00027.HK)が同3位の5.05%安。カジノ収益の持続的減少が見込まれるうえ、カジノ産業のみが巨大であることはマカオ全体の利益とならないと、全国人民代表大会(全人代)の関係者が発言し、警戒感が強まった。原油相場が再び下落したことを受け、崑崙能源(00135.HK)が4.09%安、中国海洋石油(00883.HK)が3.32%安、中国石油天然気(00857.HK)が3.05%安だった。
そのほかでは自動車株が軟調。11月の乗用車販売が落ち込むとの見方が広がり、BYD(01211.HK)が9.28%安、広州汽車(02238.HK)が3.62%安、東風汽車集団(00489.HK)が3.30%安だった。(中国部・千原)
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