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【11月27日の香港市場】
2014.11.27 18:28
主要指数はいずれも小反落。ハンセン指数は前日比0.44%安の2万4004.28ポイント、H株指数は0.33%安の1万1013.87ポイントだった。レッドチップ指数は5日ぶりに下落し、0.32%安の4537.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で728億8800万HKドルとなり、前日に比べ約17%減少。「港股通」(上海市場から香港市場への注文)による売買代金も前日に比べてさらに減少。ネットで1億7500万元にとどまった。
前日の米国市場ではダウ平均が最高値を更新したが、米国の経済指標の下振れや石油輸出国機構(OPEC)総会前の様子見ムードが影響し、上げ幅は限定的。香港市場でも主要指数が小高く寄り付いたが、前場で下げに転じた。中国人民銀行(中央銀行)の幹部が金融政策の方向性を変更する考えはないと発言。これで追加緩和の期待感が萎むと、利下げを受けて買われてきた本土系銘柄に利食い売りがみられた。来年の中国の成長率目標が引き下げられるとの観測が広がったほか、10月の工業企業の利益額が前年同月比で減少に転じたことなども景気先行きの不透明感を意識させた。もっとも下げ幅は限られ、ハンセン指数は終値で2万4000ポイントを維持できた。
原油相場の先安観が一層強まり、石油・ガスセクターが軟調だった。崑崙能源(00135.HK)が2.47%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだほか、中国石油天然気(00857.HK)が0.68%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.66%安。米中の弱い経済指標を受け、貿易関連の銘柄が弱含んだ。中海発展(01138.HK)が4.21%安、中国国際コンテナ(02039.HK)が3.82%安、中遠太平洋(01199.HK)が2.21%安、太平洋航運(02343.HK)が1.42%安。また、香港系の公益株が全般的にさえない。香港中華煤気(00003.HK)が1.48%安、電能実業(00006.HK)が1.41%安、香港鉄路(00066.HK)が1.10%安。
一方、本土系の保険・証券株が堅調。本日のA株市場の売買代金が初めて6000億元を突破。旺盛な商いが好感された。中国銀河証券(06881.HK)が2.70%高、中国人民保険集団(01339.HK)が0.80%高、中国人寿保険(02628.HK)が0.74%高。また、個別では香港の宝飾品大手である六福集団(00590.HK)が10.34%高と急伸した。9月中間決算は減益となったものの、市場予想は上回る水準。悪材料の出尽くし感もあり、大きく買い戻された。(中国部・畦田)
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