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【11月19日の香港市場】
2014.11.19 18:13
主要指数はハンセン指数が前日比0.66％安の2万3373.31ポイント、レッドチップ指数が0.58％安の4324.00ポイントと、3日連続で下落。H株指数は4日続落し、0.43％安の1万380.56ポイントだった。メインボードの売買代金は前日に比べて約13％減少し、概算で651億2500万HKドル。9営業日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。本日の「港股通」（上海市場から香港市場への注文）による売買代金はネットで3億元に届かなかった。
前日の米国市場ではダウ平均が再び最高値を更新するなど、外部環境は良好。それでも本日の香港市場は引き続き弱い地合いとなり、主要指数は概ねマイナス圏で推移した。民主派デモ収束に向けた香港当局の動きが進み、これが地合いを下支え。指数の下げ幅は限られた。しかし、「港股通」による資金流入は本日もわずかであり、マネー流入の期待感が引き続き後退。11月のHSBC中国製造業PMI（速報値）の発表などを明日に控え、様子見ムードも広がった。
盛り上がりに欠く「港股通」が嫌気され、香港交易所（00388.HK）が3.39％安と続落。ハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。石油輸出国機構(OPEC)総会を控えて原油相場の調整がさらに進み、エネルギー関連の銘柄が総じて続落。崑崙能源（00135.HK）が2.86％安、神華能源（01088.HK）が1.93％安、中国海洋石油（00883.HK）が0.88％安とさえない。消費関連株の一角も低迷。消費関連のコングロマリットである華潤創業（00291.HK）は大手投資銀行による売り推奨が嫌気されており、下落率2位の3.18％安と続落した。
「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）全体への不透明感も出始め、深センとの重複も含めてA・H重複上場の銘柄に利食い売りが目立った。山東新華製薬（00719.HK）が4.98％安、広州広船国際（00317.HK）が3.64％安、中国冶金科工（01618.HK）が3.16％安、山東墨龍石油機械（00568.HK）が3.11％安。個別では水道事業者の中国水務（00855.HK）が2.35％安。好業績見通しを明らかにしたものの、足元の株価上昇に加えて好材料の出尽くし感から利益確定売りに押された。
こうしたなか、本日売買を再開した首都信息（01075.HK）が11.59％高と急伸した。支払サービスの出資先がモバイル金融サービス会社との吸収合併を明らかにし、これが材料視された。燃料価格の下落、人民元高を受け、航空株が上昇。中国東方航空（00670.HK）が3.68％高、中国南方航空（01055.HK）が1.32％高、中国国際航空（00753.HK）が1.14％高と、大手3社がそろって買われた。（中国部・畦田）
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