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【11月19日の中国本土市場】
2014.11.19 17:46
主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前日比0.21％安の2450.98ポイント、A株指数が0.22％安の2566.39ポイントと5営業日続落。一方でB株指数は小反発し、0.24％高の263.59ポイントだった。深セン市場ではA株指数が3日続伸し、0.69％高の1407.73ポイント。一方、B株指数は0.16％安の964.32ポイントと小幅に3日続落した。両市場の売買代金は前日に比べてわずかに増加。概算で3226億元だった。「滬股通」（香港市場から上海市場への注文）の買付限度額の消化率はさらに悪化し、約2割にとどまった。
上海総合指数は終始弱含んだ値動きとなった。「滬股通」による投資額がさらに減少し、海外マネー流入の期待感が一層後退。これを受け、値下がり数がやや多かった。一方で国内では新規口座開設数が大きく増加したと伝わっており、上昇銘柄も目立った。複数の大型国有企業に対する中国共産党中央規律委員会の検査が始まると伝わり、国有セクターが概ね軟調。銀行株が昨日に続いて指数の足を引っ張り、中国工商銀行'A'（601398.SS）が0.80％安、華夏銀行（600015.SS）が0.57％安。「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）の商い低迷から、興業証券（601377.SS）が2.93％安、中信証券'A'（600030.SS）が1.03％安と証券株もさえない。自由貿易区のテーマ株が利食い売りに曝され、前日ストップ高だった廈門国貿（600755.SS）は2.47％安と反落した。また、白酒大手の茅台酒（600519.SS）が1.65％安。地元の酒造工場で閉鎖が相次いでいると報道された。なお、深セン市場には資金が流入し、約6割が上昇。「創業板」の小型株が買い進まれた。インターネット産業への支援策を織り込み、ネット関連の成長株が物色された。
上海B株は6割が値上がりした。A株に連れ高し、ネット株の上海宝信ソフト（900926.SS）が1.27％高。燃料油安と人民元高を織り込み、海南航空（900945.SS）が1.14％高と堅調だった。丹化化工（900921.SS）が2.08％高、*ST大化集団大連化工（900951.SS）が1.18％高、上海塩素アルカリ化工（900908.SS）が0.83％高と、化学株が上昇。一方で、天津自由貿易区関連の天津海運（900938.SS）に利食い売りが広がり、0.93％安と反落した。
深センB株は値上がり・値下がり数が拮抗した。白酒業界の低迷が警戒され、安徽古井貢酒（200596.SZ）が1.77％安で下落率1位。長安汽車（200625.SZ）が1.08％安、江鈴自動車（200550.SZ）が0.59％安と、自動車株も軟調だった。こうしたなか、資産再編を計画中の深セン中冠紡織印染（200018.SZ）に思惑買いが入り、5.20％高と好調だった。（中国部・畦田）
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