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【11月18日の中国本土市場】
2014.11.18 18:20
主要指数は深センA株を除いて下落した。上海市場は上海総合指数が前日比0.71%安の2456.36ポイント、A株指数が0.71%安の2572.08ポイントと4営業日続落。B株指数も小幅に反落し、0.10%安の262.93ポイントだった。深セン市場ではA株指数がかろうじてだが続伸し、0.17%高の1397.96ポイント。だが、B株指数は0.20%安の965.96ポイントと続落した。両市場の売買代金は前日比で約1割減少し、概算で3150億元。「滬股通」(香港市場から上海市場への注文)の買付限度額の消化率は4割弱にとどまり、80億元以上が余った。
上海総合指数は前場で徐々に下げ幅を広げ、後場は本日の安値圏でもみ合った。昨日は投資限度額を使いきった「滬股通」だが、本日は終始盛り上がりに欠け、投資枠の約6割を残して大引け。新規マネー流入の期待感が後退し、金融、資源、素材などの大型株が軟調だった。中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.68%安、浦東発展銀行(600000.SS)が2.79%安、興業銀行(601166.SS)が1.40%安と銀行株が軒並み値下がりし、上海総合指数の足を引っ張った。
一方で中豪両国のFTA(自由貿易協定)妥結や中国の自由貿易区設立への期待感などから、貿易関連株が堅調。上海ポート(600018.SS)は混合所有制改革のプランも手がかりとなり、ストップ高。福建省の自由貿易区設立の期待から、廈門国貿(600755.SS)もストップ高で引けた。両市場全体では値上がり銘柄の方が多く、特に深セン市場では中小型株が物色された。
上海B株の値下がり数は4割にとどまったものの、大型株の内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.06%安と利食い売りに押され、指数も反落した。住宅価格の低迷を受け、不動産株が軟調。上海外高橋保税区開発(900912.SS)が下落率1位の2.03%安、上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が0.61%安だった。一方で天津自由貿易区への期待感から天津海運が続伸し、1.17%高で引けた。
深センB株は値下がり数の方が多く、自社株買い期間が終了した東旭光電科技(200413.SZ)が下落率1位の6.84%安と急落した。他方、福建省の自由貿易区関連の思惑買いが入り、アモイ燦坤実業(200512.SZ)が0.76%高としっかり。また、A株に連れ高し、深セン中国自転車(200017.SZ)が3.55%高、深セン物業発展(200011.SZ)が2.48%高など、地場系の中小型株が堅調だった。(中国部・畦田)
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