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【11月14日の香港市場】
2014.11.14 18:24
主要指数はハンセン指数が前日比0.28％高の2万4087.38ポイントと、5日連続で上昇。レッドチップ指数は3日続伸し、0.60％高の4438.41ポイントだった。一方でH株指数は0.36％安の1万761.51ポイントと、5日ぶりに小幅ながらも反落した。メインボードの売買代金は概算で726億2700万HKドル。前日比で約14％減少した。
週末の香港市場は全般的に上値が重い展開。ハンセン指数は昨日までに4日続伸し節目の2万4000ポイントを抜いたことで、高値警戒感が鮮明だった。また、「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）開始前の最終営業日であるだけに様子見ムードも強く、主要指数は小幅な値動きに終始。H株指数は中国経済の減速傾向やさえない上海市場の動きが影響し、マイナス圏で推移した。もっとも、前日の米国市場ではダウ平均が過去最高値を更新するなど、外部環境は概ね良好。ハンセン指数は前日終値を挟んでもみ合いつつも、節目の2万4000ポイントを維持して引けた。レッドチップ指数は主力株の反発を下支えに、概ね小幅高で推移した。
A株未上場の有力銘柄が概ね堅調。「滬港通」を通じて本土投資家による買いが見込めるとの思惑が続いており、テンセント（00700.HK）が1.85％高、聯想集団（00992.HK）が1.49％高、中国移動（00941.HK）が1.52％高、中国旺旺（00151.HK）が0.78％高、恒安国際（01044.HK）が0.85％高など、幅広いセクターが物色された。乳業大手の蒙牛乳業（02319.HK）は大手投資銀行から「滬港通」のテーマ株に選定されたことを受け、2.68％高と反発。ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となった。中国を代表する企業グループの一つである「華潤集団」の傘下企業にも押し目買いが入った。華潤創業（00291.HK）は大幅減益の1－9月期決算も織り込み済みで、1.77％高。華潤置地（01109.HK）は経営トップ辞任に端を発した売りも一巡し、本日は1.05％高と買い戻された。
こうしたなか、景気敏感株の一角が軟調だった。前日発表の中国の経済指標が概ね弱く、これにより原油相場が続落したことが影響した。崑崙能源（00135.HK）が2.35％安、中国石油化工（00386.HK）が1.85％安、中国石油天然気（00857.HK）が1.69％安、中国海洋石油（00883.HK）が1.02％安、神華能源（01088.HK）が0.71％安と、本土系のエネルギー株がハンセン指数構成銘柄の下落率上位を占めた。また、「滬港通」の恩恵が見込まれ堅調だった金融セクターでも、利益確定売りが目立った。中国銀河証券（06881.HK）が5.52％安、海通証券（06837.HK）が1.50％安、中信証券（06030.HK）が1.46％安と、証券大手がそろって値下がりしている。（中国部・畦田）
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