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【11月12日の香港市場】
2014.11.12 17:51
主要指数はそろって上昇。ハンセン指数は前日比0.54％高の2万3938.18ポイント、H株指数は0.72％高の1万729.76ポイントと、そろって3日続伸。レッドチップ指数は反発し、0.06％高の4393.82ポイント。メインボードの売買代金は概算で743億9400万HKドルにとどまり、前日に比べ約22％減少した。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が小幅に6日続伸し、過去最高値を更新。良好な外部環境を背景に、ハンセン指数とH株指数は概ね堅調に推移。一方、レッドチップ指数はIT（情報通信）株が重荷となり、軟調に推移していたが、終盤で上げに転じた。昨日までの大商いの反動もあり、売買代金は3日ぶりに900億HKドルを割り込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、香港の人民元業務で中心的な役割を担う中銀香港（02388.HK）が上昇率1位の3.79％高。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）が今月17日に始まることに合わせ、香港市民に対する人民元取得規制を撤廃すると香港金融管理局（HKMA）が発表し、手数料収入増加への期待が高まった。また、「滬港通」への期待感を背景に、中国本土の投資家に物色されそうな銘柄に先回り買いが入った。AIA（01299.HK）が1.48％高、香港交易所（00388.HK）が1.26％高、テンセント（00700.HK）が1.25％高、中国移動（00941.HK）が1.16％高など、本土では上場していない有名企業の株式が上昇率2～5位に並んだ。ただ、聯想集団（00992.HK）は昨日の上昇率1位だったこともあり、本日は0.92％安だった。下落率1位は蒙牛乳業（02318.HK）の1.77％安。傘下の中国現代牧業（01117.HK）が売却した乳牛に結核感染の疑いがあるという報道を受けて8.49％安となり、これが嫌気された。
そのほかの銘柄では、国美電器控股（00493.HK）が6.55％安。徽商銀行（03698.HK）に資本参加すると発表したが、慎重な見方が相次ぎ、これが嫌気されたもようだ。京能清潔能源（00579.HK）は7.10％高。大手投資銀行のアナリストが買い推奨し、これが材料視された。浙江高速道路（00576.HK）は増収増益の14年1－9月期決算を手がかりに2.44％高だった。（中国部・千原）
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