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【11月11日の香港市場】

2014.11.11 18:43

 主要指数はハンセン指数が前日比0.26%高の2万3808.28ポイント、H株指数が0.34%高の1万652.06ポイントと、小幅に続伸した。一方、レッドチップ指数は小反落し、0.60%安の4391.14ポイント。メインボードの売買代金は前日比で約4%増。概算では959億5300万HKドルに達し、連日の大商いとなった。

 前日の米国市場では企業決算が好感され、ダウ平均が最高値を更新。外部環境の改善が進んだ。さらに「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)の正式スタートやアジア太平洋経済協力会議(APEC)など、中国発の好材料も多く、本日の香港市場でも前場は堅調な地合い。ハンセン、H株の両指数は後場で上げ幅を縮めたものの大引けまでプラス圏で推移した。もっとも、中国の経済指標の発表を控えて一部で警戒感もみられ、上値はやや重かった。また、レッドチップ指数は主力銘柄が足を引っ張り、寄り付きを除いてマイナス圏で低迷。節目の4400ポイントを割り込んでいる。

 「滬港通」による恩恵が期待され、金融セクターが引き続き堅調だった。唯一の「滬港通」の決済銀行に選ばれた中国銀行(03988.HK)が2.98%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位。海通証券(06837.HK)が2.29%高、中信証券(006030.SZ)が2.18%高、中国銀河証券(06881.HK)が0.74%高と、証券大手が続伸した。引き続きA株未上場の有力企業が堅調。パソコン最大手の聯想集団(00992.HK)は通信端末大手のブラックベリーとの提携観測から続伸し、3.23%高で上昇率1位となった。独り者の日として知られる11月11日(光棍節)を迎え、電子商取引(Eコマース)など光棍節商戦の関連銘柄が堅調。テンセント(00700.HK)は1.51%高と買われた。

 一方で原油相場の低迷が長引くとの観測を受け、石油・ガスセクターが軟調。崑崙能源(00135.HK)が3.30%安、中国石油天然気(00857.HK)が2.17%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、3位。中国石油化工(00386.HK)が1.08%安、中国海洋石油(00883.HK)が0.83%安と、ほかの石油大手もさえない。また、通信大手が利食い売りに押され、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が2.78%安、中国移動(00941.HK)が1.86%安。レッドチップ指数の下げを主導した。このほか、中国高速鉄道のメキシコでの受注取り消しが投資家に不安感を与えており、インフラ建設関連の銘柄が反落した。必要であれば法的措置も辞さないとしている中国鉄建(01186.HK)は3.79%安。中国中鉄(00390.HK)が1.57%安、中国交通建設(01800.HK)が1.54%安など、ほかの建設株もさえない。(中国部・畦田)

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