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【11月7日の香港市場】
2014.11.07 17:54
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は5日続落し、前日比0.41％安の2万3550.24ポイント。H株指数は0.27％安の1万539.33ポイント、レッドチップ指数は0.98％安の4405.36ポイントと、いずれも3日続落した。メインボードの売買代金は前日に比べ約26％増加し、732億4400万HKドルだった。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸し、再び過去最高値を更新。欧州中央銀行（ECB）総裁が追加金融緩和に前向きな姿勢を示したことを好感した。外部環境は引き続き良好だが、米雇用統計や中国の主要統計の発表を控えていることが影響し、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。その後はいずれも軟調だったが、前場の終盤でそろって上げに転じた。アジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議を来週に控え、香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）スタートを期待した買いが入ったもようだ。だが、上海総合指数が失速すると、香港の主要指数も後場で下げに転じ、その後はマイナス圏で推移した。売買代金は3日ぶりに700億HKドルを超えた。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く売られ、値上がりしたのは全体の2割半だった。昨日まで大きく調整していたマカオのカジノ株そろって反発し、サンズチャイナ（01928.HK）が上昇率1位の2.54％高だったほか、銀河娯楽（00027.HK）が同4位の0.81％高だった。「滬港通」への期待感から香港交易所（00388.HK）が同2位の1.97％高。一方、聯想集団（00992.HK）が4.82％安と続落し、2日連続で下落率1位。スマートフォン販売の成長鈍化を懸念するアナリストレポートを嫌気したもようだ。蒙牛乳業（02319.HK）は液体包装会社の決算から牛乳生産量の減少が明らかとなり、これを手がかりに同2位の4.69％安に沈んだ。
そのほかの銘柄では、一昨日に親会社が絡んだ事件で急落した中国外運（00598.HK）が引き続き買い戻され、9.33％高と続伸した。親会社との資産交換計画を発表し、アナリストがポジティブに評価したことが材料視された。花様年（01777.HK）は大株主の買い増しを好感して3.57％高。「滬港通」への期待感から証券株が買われ、中原証券（01375.HK）が5.52％高、中信証券（06030.HK）が2.73％高、中国銀河証券（06881.HK）が2.50％高、海通証券（06837.HK）が2.41％高だった。瑞声科技（02018.HK）は減収減益の14年1－9月期決算が嫌気され、2.32％安だった。（中国部・千原）
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