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【10月31日の香港市場】
2014.10.31 18:21
主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は前日比1.24％高の2万3998.06ポイント、H株指数は1.19％高の1万755.80ポイント、レッドチップ指数は1.26％高の4530.58ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約23％増加し、概算で829億3600万HKドル。今月2度目の800億HKドル超えとなった。
米国の国際総生産（GDP）速報値や主要企業の好決算などを手がかりに楽観的な景気見通しが強まると、前日のニューヨーク市場ではダウ平均が大幅に上昇。世界的にリスクオンの傾向となっており、週末の香港市場でも投資家の積極姿勢が目立った。主要指数は大引けまで堅調に推移。ハンセン指数は節目の2万4000ポイントを試す展開。結局、大台回復には至らなかったが、ザラ場では抜く場面もみられた。日銀がサプライズの追加金融緩和に踏み切り、本日の日経平均は急伸。ダウ平均の先物も堅調に推移し、支援材料となった。このほか、中国企業の14年1－9月期決算の発表が峠を越え、業績改善の継続が裏付けられたことも好材料視された。
今後の市況・業績改善への期待感から、マカオのカジノ株が上昇した。銀河娯楽（00027.HK）がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる5.16％高。サンズチャイナ（01928.HK）も2.98％高と好調だった。国務院の内需拡大の方針が引き続き好感されており、中国旺旺（00151.HK）が同2位の3.72％高、恒安国際（01044.HK）が同3位の3.21％高、蒙牛乳業（02319.HK）が2.23％高、百麗国際（01880.HK）が0.92％高など、消費関連株が全般的に続伸した。また、国内の石油製品価格がまもなく引き下げられるとの観測から、輸送関連の銘柄が堅調。中国東方航空（00670.HK）が4.60％高、中国遠洋控股（01919.HK）が3.57％高、深セン国際（00152.HK）が1.98％高、中国南方航空（01055.HK）が0.74％高。
1－9月期決算を好感した買いも目立った。証券最大手である中信証券（06030.HK）の業績は大幅に拡大し、3.53％高で大引け。中原証券（01315.HK）が6.82％高、中国銀河証券（06881.HK）が3.86％高、海通証券（06837.HK）が3.26％高と、ほかの証券株も連れ高した。建材株も堅調。セメント生産ラインの建設からセメント生産までを手がける中国中材（01893.HK）は90％近い増益となり、2.92％高と買われた。
一方で消費関連株のなかでも康師傅（00322.HK）は戻り売りに押され、1.22％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位。また、発電設備メーカーの東方電気（01072.HK）は3.52％安と、1－9月期の大幅減益が嫌気された。建機大手の中聯重科（01157.HK）も利益が大幅に縮小しており、2.86％安。また、個別ではモンゴリアンマイニング（00975.HK）が33.00％安と急落した。前日終値を70％以上も下回る価格で株主割当増資を実施すると発表。割当価格の低さと需給懸念で売り込まれた。（中国部・畦田）
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