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【10月31日の中国本土市場】
2014.10.31 17:55
主要指数はそろって上昇。上海市場はいずれも4日続伸し、上海総合指数が前日比1.21%高の2420.17ポイント、A株指数が1.22%高の2534.06ポイント、B株指数が0.37%高の262.04ポイント。深セン市場はA株指数がかろうじて反発し、0.06%高の1410.90ポイント。B株指数は小幅に6日続伸し、0.30%高の977.95ポイント。両市場の売買代金は概算で4533億元に上り、前日に比べ約5%増加した。
上海総合指数は寄り付き後に2400ポイントを抜いたが、戻り売りに押され、前場の中盤では下げる場面もあった。だが、売りが一巡すると、再び大台を回復して前場を終了。後場も堅調に推移し、本日の高値付近で引け、約1年8カ月ぶりに終値ベースで2400ポイントを回復した。上海市場の値上がり銘柄の数は、値下がり銘柄をわずかに上回る程度だったが、時価総額の大きな銀行株が14年1-9月期決算を手がかりに総じて堅調だったことで、上海総合指数は大きく上昇した。銀行株のほか、石炭株、鉄鋼株、証券株などの上昇も目立った。一方、深セン市場は「創業板」の小型株を中心に売られ、値下がり銘柄の方が多かったものの、主力の大型株に支えられ、深センA株指数はわずかに前日比プラスとなった。売買代金は上海市場で前日に比べ増加したものの、深セン市場ではやや減少した。
上海B株市場は6割近くの銘柄が下落したものの、時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が上昇率1位の2.54%高と続伸したことで、上海B株指数はプラスで引けた。石炭資源税の税率について、産炭地の山西省では8%を超えないことが大筋で決まったとの報道が流れ、これが材料視された。また、*ST中国紡織機械(900906.SS)が0.86%高。筆頭株主が交代し、非流通株の流通化に向けた改革が進展したことを好感した。14年1-9月期決算を発表した銘柄では、6.69%増益の上海宝信ソフト(900926.SS)が2.04%高、131.01%増益の上海神奇製薬(900904.SS)が0.92%高だった。一方、昨日は上昇が目立った観光株が軟調。昨日の上昇率1位だった海南航空(900945.SS)が反落し、本日は下落率2位の1.13%安だった。
深センB株市場は5割半の銘柄が上昇した。深セン市の国有資産改革のプランが承認されたとの報道を受け、地場系銘柄が資産再編の思惑から堅調だった。深セン物業発展(200011.SZ)が4.78%高、深セン特区不動産(200029.SZ)が2.04%高、深セン紡織(200045.SZ)が1.63%高、深セン特力集団(200025.SZ)が1.62%高と、上昇率の1~4位に並んだ。14年1-9月期決算を発表した銘柄では、155.23%増益の長安汽車(200625.SZ)が0.76%高、17.11%減益の深セン賽格(200058.SZ)が0.56%高。そのほか主力の大型株の上昇が目立った。(中国部・千原)
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