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【10月30日の香港市場】

2014.10.30 18:04

 主要指数はいずれも3日ぶりに反落した。ハンセン指数は前日比0.49%安の2万3702.04ポイント、H株指数は0.88%安の1万628.88ポイント、レッドチップ指数は0.39%安の4474.04ポイント。メインボードの売買代金は前日に比べ約15%減少し、概算で675億8200万HKドルだった。
 
 米労働市場に関して米連邦公開市場委員会(FOMC)がより強気の見通しを示したことで、前日の米国市場では早期利上げの観測が台頭。ダウ平均も小幅ながらも調整した。これを受け本日の香港市場でも利食い圧力が強まると、主要指数は軟調に推移。FOMCによる量的緩和の終了を受け、あらためて投資マネーの巻き戻しが警戒された。もっとも、中国政府による内需拡大策や企業業績への期待感が下支えとなり、主要指数の下げ幅は限られた。

 原油相場の下落を受け、中国当局が石油製品価格のさらなる引き下げに踏み切るとの観測が浮上。石油株が売られた。中国海洋石油(00883.HK)は7-9月期の減収に加え、原油安によるプロジェクト遅延なども嫌気されて4.45%安。中国石油天然気(00857.HK)は1-9月期の業績が伸び悩み、1.93%安。中国石油化工(00386.HK)は傘下に置く中国石化上海石油化工(00338.HK)の業績悪化が織り込まれ、1.17%安。三大石油会社がハンセン指数構成銘柄の下落率上位に並んだ。なお、中国石化上海石油化工は今年通年での業績が大幅に落ち込むとの見通しを示しており、本日は1.68%安だった。本土系銀行株も軟調。交通銀行(03328.HK)、中国工商銀行(01398.HK)、招商銀行(03968.HK)、中信銀行(00998.HK)の4行が一斉に1-9月期決算を発表。4行とも最終増益を確保したが、全般的に不良債権増加の懸念が燻り、招商銀行を除いて軟調推移となった。

 1-9月期決算が悪材料視された企業は、ほかにも多く見られた。家電大手の海信科龍電器(00921.HK)は中間期に比べて減益率が拡大しており、12.81%安と急落。減益決算を明らかにした自動車大手のBYD(01211.HK)は通年でも業績が悪化する見通しを示し、8.43%安とろうばい売りが膨らんだ。設備メーカーの山東墨龍石油機械(00568.HK)も0.92%安。1-9月期の営業利益の大幅減が響いた。

 こうしたなか、消費関連株の一角が堅調だった。李克強首相は国務院常務会議で、所得増加や社会保障の整備、食の安全性確立などを通じて個人消費を刺激する方針を発表。その上でネット、レジャー、住宅、教育、ヘルスケアなどを重点分野に設定し、政策的措置を強化するとした。これが刺激材料となっており、康師傅(00322.HK)が1.98%高、中国食品(00506.HK)が1.42%高、蒙牛乳業(02319.HK)が0.90%高、中国旺旺(00151.HK)が0.79%高など、食品セクターが堅調。ネット大手「アリババグループ」傘下でヘルスケア事業を担当する阿里健康(00241.HK)は4.39%高と買い進まれた。(中国部・畦田)

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