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【10月28日の中国本土市場】
2014.10.28 17:47
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比2.07%高の2337.87ポイント、A株指数が2.07%高の2447.63ポイントと、6日ぶりに大きく反発。B株指数も反発し、1.58%高の259.08ポイント。深セン市場はいずれも3日続伸し、A株指数が2.40%高の1393.14ポイント、B株指数が1.00%高の968.54ポイント。両市場の売買代金は概算で3294億元に上り、前日に比べ約38%増加した。
上海総合指数は小高く寄り付くと、一本調子で上げ幅を広げ、高値引けした。終値は2300ポイントを回復。売買代金は5営業日ぶりに3000億元を超えた。中国人民銀行(中央銀行)が初めて中期流動性ファシリティー(MLF)を通じた資金供給を実施したとの情報が流れ、これが材料視された。3カ月を期限に2000億元近くの流動性を銀行11行に供給したという。銀行の貸出金利の引き下げを意図したものとみられ、景気を下支えしようとする政府の姿勢が好感されたもようだ。また、香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)についても、開始は時間の問題との見方が広がり、上海総合指数は昨日まで5日続落していたことから、幅広い銘柄が買い戻された。上海市場は値上がり銘柄が全体の9割に達した。深セン市場も9割近くの銘柄が値上がりした。なかでも天津自由貿易区、粤港澳自由貿易区(広東省・香港・マカオ)、原子力、軍需、鉄鋼、鉄道、証券などの関連銘柄の上昇が目立った。
上海B株市場は9割半の銘柄が上昇した。上工申貝(900924.SS)が上昇率1位の5.27%高。土地売却で約1億5000万元の特別利益を計上する見込みであり、これが材料視された。天津海運(900938.SS)が続伸し、上昇率2位の4.19%高。天津自由貿易区の設置が年内にも承認されると外電が報じ、これが手がかりとなった。また、再び軍需関連株が物色され、中国兵器装備集団公司の傘下にある湖南天雁機械(900946.SS)が上昇率3位の4.03%高。14年1-9月期決算を発表した銘柄では、14.66%増益の老鳳祥(900905.SS)が2.55%高だった。一方、値下がりは2銘柄のみ。中国本土での競馬普及を材料に最近堅調だった上海九竜山(900955.SS)が0.64%安。恒天凱馬(900953.SS)は14年12月本決算でも赤字転落する見通しが嫌気され、0.58%安だった。
深センB株市場も値上がり銘柄が9割半に達した。昨日の下落率1位だった東旭光電科技(200413.SZ)が反発し、本日は上昇率1位の3.55%高。深セン紡織(200045.SZ)は14年12月本決算でも赤字転落する見通しを明らかにし、0.30%高にとどまった。一方、値下がりは2銘柄のみ。全体的に軍需株が堅調ななか、深センB株市場で値下がりしたのは、いずれも中国兵器装備集団公司の傘下にある重慶建設摩托車(200054.SZ)と長安汽車(200625.SZ)で、それぞれ2.71%安、0.05%安だった。(中国部・千原)
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