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【10月27日の中国本土市場】

2014.10.27 17:50

 主要指数はまちまち。上海市場は上海総合指数が前営業日比0.51%安の2290.43ポイント、A株指数は0.51%安の2397.92ポイントと、5日続落した。B株指数は反落し、0.64%安の255.03ポイント。深セン市場はいずれも続伸し、A株指数が0.44%高の1360.48ポイント、B株指数が0.11%高の958.95ポイント。両市場の売買代金は概算で2388億元に上り、先週末に比べわずかに増加した。

 上海総合指数は2300ポイントの大台を割り込んで寄り付き、その後も軟調に推移。9月22日以来の2300ポイント割れで引けた。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)の開始日について、未定であることを香港証券取引所が明らかにし、海外資金流入への期待感が後退。海外投資家に物色されると見込まれていた主力銘柄が売られた。その一方で天津自由貿易区、PM2.5、軍需、医薬、農薬などの銘柄が堅調だった。上海市場は値上がり銘柄が6割に上ったものの、時価総額の大きな銀行株、保険株、証券株などが売られ、上海総合指数は下落した。一方、深セン市場は「創業板」に上場する中小型株を中心に6割半の銘柄が値上がりした。売買代金は「滬港通」の開始日に不透明感が出たことを受け、上海市場では小幅に減少。一方、総じて堅調だった深セン市場ではわずかに増加した。

 上海B株市場は5割半の銘柄が値上がりしたものの、内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が2.01%安など主力の大型株が売られた影響で、上海B株指数は下落した。先週末の上昇率1位だった華電能源(900937.SS)は反落し、本日は下落率1位の5.64%安。また、天津市に自由貿易区を設置する動きを受け、上海外高橋保税区開発(900912.SS)が2.49%安、上海物資貿易(900927.SS)が1.20%安など、上海自由貿易区の関連銘柄の下げが目立った。重複上場するA株の下げも影響したもようだ。一方、*ST中国紡織機械(900906.SS)は事業再編計画を手がかりに上昇率1位の3.27%高。14年12月本決算が大幅増益となる見通しを発表した上海開開実業(900943.SS)が1.83%高。天津自由貿易区の思惑から、天津海運(900938.SS)が0.74%高だった。14年1-9月期決算を発表した銘柄では、赤字縮小の*ST大化集団大連化工(900951.SS)が0.66%高。黒字転換の丹化化工(900921.SS)は変わらずだった。

 深センB株市場は5割あまりの銘柄が値上がりした。深セン中冠紡織印染(200018.SZ)が5.54%高と続伸し、2営業日連続で上昇率1位。引き続き資産交換計画が材料視されたもようだ。このところ調整気味だった海南珠江控股(200505.SZ)が上昇率2位の5.08%高。また、14年1-9月期決算が29.13%増益だったアモイ燦坤実業(200512.SZ)が上昇率3位の4.59%高だった。一方、東旭光電科技(200413.SZ)が下落率1位の5.40%安。業績が低迷している深セン深宝実業(200019.SZ)が同2位の1.84%安だった。(中国部・千原)

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