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【10月24日の中国本土市場】
2014.10.24 17:49
上海市場は上海総合指数が前日比0.005%安の2302.28ポイント、A株指数が0.006%安の2410.30ポイントと、小幅ながらも4日続落。しかしそのほかの主要指数は4日ぶりの小反発となった。上海B株指数は0.17%高の256.68ポイント。そして深セン市場ではA株指数が0.04%高の1354.44ポイント、B株指数も0.23%高の957.87ポイント。両市場の売買代金は前日に比べて約2割減少。概算では2356億元にとどまった。
前日夜に発表された中国共産党の第18期中央委員会第4回全体会議(四中全会)の決議文はやや期待外れの内容。週末の本土市場は膠着感が鮮明な一日となった。上海総合指数は前日までに3日続落し、約1カ月前の水準まで後退。その反動から、朝方は概ねプラス圏での小動きとなった。しかし、後場で弱含み、後半は再びマイナス圏に転落。2300割れの場面もみられた。最終的には大台を維持したが、僅差でプラスに届かずに大引け。9月の住宅統計で価格下落が続いていることも嫌気された。金融、不動産株の一角が下落。自動車、石炭株なども軟調だった。もっとも足元の割安感に加え、来週末までに発表される上場企業の1-9月期決算への期待感もみられた。両市場全体では半分以上の銘柄が上昇。特に天津自由貿易区の設立が国務院の最終承認を残すのみとなったと伝わり、地場系銘柄が物色された。
B株市場は約6割半の銘柄が値上がりした。上海B株では地場系の天津海運(900938.SS)が5.51%高と好調。天津自由貿易区の設立が近いとの観測が織り込まれた。これを受け、すでにある上海自由貿易区への政策支援も強まるとの見方から、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が1.38%高、上海外高橋保税区開発(900912.SS)が0.55%高、上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が0.28%高と、自由貿易区内のデベロッパーが堅調。このほか1カ月ぶりに売買再開した華電能源(900937.SS)が上昇率1位の8.97%高と急騰した。親会社からの発電資産の買収計画が好感された。一方、大手商社の上海物資貿易(900927.SS)が下落率1位の6.48%安。1-9月で黒字に転換したものの、売上高は引き続き減少。期待外れの内容となり利食い売りに押された。
深センB株では中小型の不動産株が堅調。深セン中冠紡織印染(200018.SZ)が上昇率1位の5.25%高、広東雷伊(集団)(200168.SZ)が2.89%高、深セン特区不動産(200029.SZ)が1.84%高、深セン物業発展(200011.SZ)が0.87%高と買われた。リゾート開発の大東海観光(200613.SZ)は1-9月期で赤字を計上したが、赤字額は縮小しており1.06%高。製造セクターの瓦房店ベアリング(200760.SZ)も1-9月期で赤字となったが、すでに織り込まれており、本日は0.41%高としっかり。一方、酒造株が軟調。張裕葡萄酒(200869.SZ)が2.08%安、安徽古井貢酒(200596.SZ)が1.49%安と低迷した。(中国部・畦田)
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