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【10月15日の香港市場】
2014.10.15 17:57
主要指数はいずれも小反発となり、ハンセン指数は前日比0.39%高の2万3140.05ポイント。H株指数は0.29%高の1万284.88ポイント、レッドチップ指数は0.28%高の4409.18ポイントと、いずれも4営業日ぶりに上昇した。メインボードの売買代金は概算で622億2400万HKドルとなり、前日とほぼ変わらずだった。
世界経済減速の警戒感は残り、前日の米国市場でもダウ平均が4日続落。世界的にリスクオフの傾向となるなか、本日の香港市場でも朝方の主要指数は小安く推移した。しかし、その後は概ね堅調な値動きとなり、大引けまで小幅高で推移。「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)が当初の予定通り今月中にスタートするとの観測が広がり、投資家心理が改善。引き続き香港民主派デモ収束の観測も織り込まれ、押し目買いの動きが目立った。
本日発表された中国の9月の物価統計は概ね弱い内容となった。これが利下げを含む一層の金融緩和期待に繋がり、本土系金融株が堅調。中国建設銀行(00939.HK)が1.27%高、中国銀行(03988.HK)が0.85%高、中国工商銀行(01398.HK)が0.81%高、中国農業銀行(01288.HK)が0.58%高と、四大国有銀行がそろって値上がりした。月内の「滬港通」のスタートが再び織り込まれ、中国銀河証券(06881.HK)が3.26%高、中信証券(06030.HK)が2.35%高、海通証券(06837.HK)が1.66%高と大手証券株も上昇。売買代金増加による恩恵が見込まれる香港交易所(00388.HK)は0.93%高だった。利下げ観測に加えて相次ぐ住宅購入支援策が好感され、本土系不動産株が堅調。大手の中国海外発展(00688.HK)は0.94%高だった。住宅市況に敏感な鉄鋼セクターも上昇。生産調整などによる鋼材価格の底入れ機運が強まり、鞍鋼(00347.HK)が7.61%高と急伸した。
このほか、香港民主派デモの収束を織り込み、香港やマカオの地場系銘柄に押し目買いが入った。新世界発展(00017.HK)が2.91%高、恒隆地産(00101.HK)が1.96%高、恒基地産(00012.HK)が1.85%高、新鴻基地産(00016.HK)が1.41%高など、香港財閥系の大手デベロッパーがしっかり。
こうしたなか、食品大手の康師傅(00322.HK)が2.84%安。親会社の食品安全問題が引き続き嫌気されており、昨日に続いてハンセン指数構成銘柄の下落率1位となった。原油相場の先安観も一層深まり、中国海洋石油(00883.HK)が2.07%安、中国石油天然気(00857.HK)が1.89%安、神華能源(01088.HK)が1.86%安、崑崙能源(00135.HK)が1.53%安と、石油・ガス・石炭などのエネルギー株が軟調。このほか、個別では建機大手の中聯重科(01157.HK)が1-9月期の大幅減益見通しを受けて6.13%安。一方で大手エンジンメーカーのイ柴動力(02338.HK)は大幅増益の見通しを明らかにしたが、7-9月期では減益になる可能性があることから1.24%安とさえない。(中国部・畦田)
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