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【9月26日の香港市場】
2014.09.26 18:41
主要指数は小幅に続落。ハンセン指数は前日比0.37％安の2万3678.41ポイント、H株指数は0.52％安の1万584.29ポイント、レッドチップ指数は0.61％安の4561.08ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で667億9200万HKドルにとどまり、前日比で約17％減少。8営業日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。
「イスラム国」をめぐり米国が陸上部隊の投入に踏み切るとの観測が伝わり、前日の米国市場はダウ平均が大幅に反落。米国の本格的な軍事介入と中東情勢の泥沼化が警戒された。本日の東京などアジア各国の市場も軒並み調整するなど、世界的なリスクオフとなり、香港市場もこの流れに抗しきれなかった。主要指数はマイナス圏での値動きに終始。国慶節連休を来週に控え、換金売りもみられた。ただ、今週大きく下げていることから値ごろ感もあり、指数の下げ幅は限定的だった。
消費の一大シーズンである国慶節連休が近づくなか、投資家は連休商戦の下振れを警戒。既存店売上高の減少が続いている婦人靴大手の百麗国際（01880.HK）には売りが膨らみ、3.20％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。台湾系の食品大手である中国旺旺（00151.HK）には戻り売りがみられ、同2位の1.96％安。乳製品メーカーの蒙牛乳業（02319.HK）も連れ安し、同3位の1.76％安となった。また、不安定な中東情勢に関わらず、需要低迷の観測から原油相場が低迷。これを受け、神華能源（01088.HK）が1.58％安、中国石油化工（00386.HK）が1.54％安、崑崙能源（00135.HK）が1.18％安、中国石油天然気（00857.HK）が0.76％安など、エネルギー関連の銘柄が軟調だった。鉄鋼業界の過剰な生産能力を警戒する声が強まり、大手の鞍鋼（00347.HK）が3.90％安。
こうしたなか、マカオのカジノセクターが反発。大手投資銀行が業界の潜在成長率に着目したレポートを発表し、銀河娯楽（00027.HK）が3.55％高、サンズチャイナ（01928.HK）が2.78％高でハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位を占めた。「滬港通」（上海・香港ストック・コネクト）のスタートを見据え、A・H重複上場株の一角が急伸。南京熊猫電子（00553.HK）が11.91％高、京城機電（00187.HK）が4.81％高と物色された。原発建設の加速が織り込まれ、上海電気（02727.HK）が5.09％高、東方電気（01072.HK）が2.27％高、哈爾濱電気（01133.HK）が0.61％高と、発電設備の大手3社が買われた。個別では本日上場した下水処理会社の強泰環保（01395.HK）が公募価格比70.9％高で大引け。新規プロジェクトの買収を進めているとも伝えられており、期待感から買いが殺到した。（中国部・畦田）
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