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【9月12日の香港市場】
2014.09.12 18:06
主要指数はそろって下落。ハンセン指数は小幅に6日続落し、前日比0.27％安の2万4595.32ポイント。H株指数は0.16％安の1万1014.69ポイント、レッドチップ指数は0.34％安の4812.58ポイントと、いずれも3日続落した。メインボードの売買代金は概算で611億6900万HKドルにとどまり、前日に比べ約14％減少した。
前日のニューヨーク市場は利益確定売りに押され、ダウ平均が小反落。外部環境が不安定ななか、香港の主要指数は前日終値をわずかに下回って寄り付いた。ハンセン指数とレッドチップ指数は朝方に上げに転じる場面もあったが、その後は軟調に推移。H株指数は前日終値を挟んで一進一退となり、1万1000ポイントを割り込む場面もあったが、終値は大台を維持した。本日発表された中国の8月の金融統計は、マネーサプライM2の伸びが市場予想を下回る12.8％だったが、李克強首相が今月10日の夏季ダボス会議で語った通りの内容だったことから、市場への影響は限定的。また、人民元の貸出純増額はほぼ市場予想通りの7025億元。明日の中国の経済統計発表を控えて手控えムードが強く、売買代金は3営業日ぶりに700億HKドル割り込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、中国中信（00267.HK）が下落率1位の4.05％安。レバレッジ効果のあるデリバティブ（金融派生商品）契約で巨額の損失を出した2008年の事件をめぐり、同社と5人の元重役を被告とする訴訟が起こされ、これが売り材料となった。情報開示に問題があったとされる期間に同社株を取得した約4500人の投資家に対して原状回復あるいは損害賠償を行うよう当局は求めており、これにかかわる金額は約19億HKドルに上るという。百麗国際（01880.HK）は下落率2位の2.69％安。14年6－8月期の靴類の既存店売上高が前年同期比と前四半期比で減少となったことが嫌気された。海外の原油相場は反発したものの、本土系石油株の一角が続落。中国海洋石油（00883.HK）が下落率3位の2.32％安、中国石油天然気（00857.HK）が同4位の1.31％安だった。本土系不動産株は反落し、中国海外発展（00688.HK）が0.90％安、華潤置地（01109.HK）が0.77％安だった。
一方、昨日の下落率1位だった聯想集団（00992.HK）が反発し、本日は上昇率1位の3.03％高。本土系通信株は明暗が分かれ、昨日の上昇率1位だった中国聯合網絡通信（香港）（00762.HK）は続伸し、本日は同3位の1.61％高だったが、中国移動（00941.HK）は0.70％安と反落した。また、本土系石油株でも民間資本の誘致が注目される中国石油化工（00386.HK）は上昇率4位の1.02％高と反発。テンセント（00700.HK）は0.57％高と続伸した。（中国部・千原）
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