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【9月12日の中国本土市場】
2014.09.12 17:40
主要指数はそろって上昇した。上海市場は上海総合指数が前日比0.87％高の2331.94ポイント、A株指数が0.87％高の2441.27ポイントと3日ぶりに反発。B株指数は続伸し、0.53％高の262.28ポイントだった。深セン市場もA株指数は0.92％高の1352.34ポイントと反発。B株指数は0.23％高の973.20ポイントと、小幅ながらも10日続伸した。両市場の売買代金は前日に比べて約2割減少したものの、概算では3467億元と引き続き3000億元台を維持。
週末の本土市場は7割半の銘柄が値上がりした。上海総合指数は前場こそ前日終値を挟んでもみ合ったが、後場で上げ幅を一本調子に拡大。終値で年初来高値を更新して引けた。市場では大型の景気対策への期待感が後退した一方で、構造改革の加速を織り込む動きが拡大。特に資本市場改革の期待感が高まり、不動産や理財商品などから株式市場へのマネー流入がみられた。業界再編や規制改革の進展を受け、船舶・軍需などの重工業セクターや電力株が上昇。衛星測位システム「北斗」関連の市場規模が100億元を突破したことを受け、関連銘柄が物色された。低空空域の管制規定策定の動きが伝わり、航空株が堅調。一方で中国人民銀行（中央銀行）の資金吸収が警戒され、金融セクターなどが伸び悩んだ。
B株市場もA株に連れ高。値下がりは12銘柄にとどまった。上海B株では足元の人民元高や政策期待から海南航空（900945.SS）が1.25％高。また、業界再編や政策支援が織り込まれ、機械セクターが堅調だった。*ST中国紡織機械（900906.SS）は『股権分置』改革が近いとの観測から連日のストップ高となったほか、湖南天雁機械（900946.SS）が3.82％高、上海振華重工（900947.SS）が3.21％高、黄石東貝電器（900956.SS）が1.35％高。一方で上海機電（900925.SS）は上値が重く、本日は1.27％安と調整した。
深センB株では中小型株が概ね物色された。重慶建設摩托車（200054.SZ）は当局の指示を受け、すでに発表している14年6月中間期の純利益を上方修正。本日は上昇率1位の7.50％高と急騰した。深セン中国自転車（200017.SZ）が同2位の6.26％高と続き、バイク・電動自転車の関連銘柄が好調だった。深セン物業発展（200011.SZ）が1.20％高、承徳南江（200160.SZ）が1.05％高、深セン特区不動産（200029.SZ）が0.96％高、広東雷伊（集団）（200168.SZ）が0.95％高など、不動産株も総じてしっかり。こうしたなか、8月の自動車販売台数は業界全体で伸びが鈍化しており、大手の長安汽車（200625.SZ）は1.77％安。大型株だけに指数の上げ幅を縮めた。（中国部・畦田）
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