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【9月11日の香港市場】
2014.09.11 18:21
主要指数はそろって下落。ハンセン指数は小幅に5日続落し、前日比0.17%安の2万4662.64ポイント。H株指数は0.76%安の1万1032.91ポイント、レッドチップ指数は0.33%安の4829.02ポイントと、いずれも続落した。メインボードの売買代金は概算で708億9800万HKドルにとどまり、前日に比べ約11%減少した。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに小反発。外部環境はやや改善したものの、米国の早期利上げへの警戒感などもあり、本日の香港市場は主要指数が寄り付きから前日終値を挟んで一進一退。だが、8月の中国本土の物価統計で生産者物価指数(PPI)と消費者物価指数(CPI)がいずれも市場予想に比べ下振れしたことから、国内需要の低迷への懸念が強まり、上海総合指数が失速すると、香港市場の地合いも悪化した。後場に入ると、香港の主要指数は概ねマイナス圏で推移。ダウ平均先物が軟調なことも逆風となった。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系通信株が反発し、中国聯合網絡通信(香港)(00762.HK)が上昇率1位の1.63%高、中国移動(00941.HK)が同3位の1.31%高。iPhone6の最初の発売地域に中国本土が含まれないものの、人気の高さと販売価格高騰の可能性を伝える報道が数多く流れ、これが材料視されたもようだ。恒基地産(00012.HK)は上昇率2位の1.44%高。経営トップによる同社株の買い増しを好感した。本土系不動産株は反発。昨日の下落率1位だった華潤置地(01109.HK)が本日は上昇率4位の1.22%高だったほか、中国海外発展(00688.HK)は0.45%高。また、このところアリババ・グループの米国上場を前にポジション調整の売りに押されていたテンセント(00700.HK)だが、本日は0.16%高と小反発。長江実業(00001.HK)は三菱商事傘下の航空機リース事業会社と合弁するという報道を手がかりに0.72%高だった。
一方、値下がり銘柄では、聯想集団(00992.HK)が下落率1位の4.19%安。経営トップが今月上旬に保有株を売却していたことが嫌気された。本土系石油株はいずれも続落。石油輸出国機構(OPEC)が来年の石油需要見通しを下方修正したことが売り材料となった。昨日の下落率3位だった中国石油天然気(00857.HK)が1.55%安、中国石油化工(00386.HK)が1.38%安、中国海洋石油(00883.HK)が1.14%安。このほか内需低迷への警戒感から、消費関連株が軟調だった。
そのほかの銘柄では、通信衛星事業の買収を発表した中播控股(00471.HK)が急伸し、終値は前日比100.00%高。万威国際(00167.HK)は主要株主が保有株売却をめぐり交渉中であることを手がかりに16.17%高だった。(中国部・千原)
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