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【9月10日の中国本土市場】
2014.09.10 18:12
主要指数は上海が小幅に反落、深センがかろうじて続伸と、明暗が分かれた。上海市場は上海総合指数が前日比0.35%安の2318.30ポイント、A株指数が0.35%安の2427.03ポイントと8営業日ぶりに反落。B株指数は10日ぶりに下落し、0.25%安の259.53ポイントだった。一方で深セン市場はいずれも8日続伸し、A株指数が0.44%高の1342.26ポイント、B株指数が0.20%高の970.22ポイント。両市場の売買代金は前日に比べて約3%減少。概算で3600億元だった。
本土市場は全般的に軟調な一日となった。上海総合指数と深センA株指数がいずれも前日までに7日連続で上昇しており、高値警戒感が鮮明。夏季ダボス会議の開幕スピーチで、李克強首相が8月のマネーサプライが低い伸び率にとどまったとの認識を示したうえで、景気刺激策よりも構造改革を重視する姿勢を強調。金融緩和の期待感が後退し、金融・不動産・資源などの大型株が利食い売りに押された。大型株の多い上海市場では上海総合指数が小安く推移。ただ、数の上では値上がりした銘柄の方が多く、大引けまで2300ポイントを維持した。中国の鉄道建設投資は年間目標の8000億元を達成可能との報道を受け、旺盛なインフラ投資から鉄鋼・建材・建設株などが堅調。中小型株も比較的しっかりとした値動きとなり、深セン市場では約5割半の銘柄が値上がりした。
B株市場の値上がり数は4割にとどまった。上海B株ではエネルギー・素材関連の銘柄に売りが広がり、山西省国新能源(900913.SS)が2.28%安、内モンゴル伊泰石炭'B'(900948.SS)が1.40%安、華新セメント(900933.SS)が1.31%安で、下落率上位を占めた。金融緩和期待の後退や、デベロッパーの資金繰り懸念などが広がり、地場系の不動産株が低迷。上海市北高新(900902.SS)が0.74%安、上海外高橋保税区開発(900912.SS)が0.56%安、上海陸家嘴金融貿易区開発(900932.SS)が0.43%安、上海金橋輸出加工区開発(900911.SS)が0.09%安。一方で*ST中国紡織機械(900906.SS)がストップ高、湖南天雁機械(900946.SS)が3.77%高、上工申貝(900924.SS)が2.32%高など、機械株の一角が買われた。
深センB株では連休終了にともない、一部の消費関連株が続落。張裕葡萄酒(200869.SZ)が1.71%安、安徽古井貢酒(200596.SZ)が1.38%安と、酒造大手が昨日に続いて指数の足を引っ張った。時計販売を手がける深セン飛亜達(200026.SZ)は1.88%安で下落率1位。こうしたなか、スポーツ振興策への期待感から深セン中国自転車(200017.SZ)が上昇率1位の9.85%高と急伸。自動車大手の長安汽車(200625.SZ)も1.68%高と堅調で、指数のプラス引けに貢献した。(中国部・畦田)
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