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【9月1日の香港市場】
2014.09.01 18:14
主要指数はハンセン指数が前営業日比0.04%高の2万4752.09ポイント、レッドチップ指数が0.10%高の4818.05ポイントと、いずれもかろうじて続伸した。一方、H株指数は小反落し、0.04%安の1万958.81ポイント。メインボードの売買代金は618億7500万HKドルにとどまり、先週末に比べて約24%も減少した。
週明けの香港市場は概ね方向感に乏しい展開。主要指数は先週末の終値付近での小動きとなった。今晩の米国市場が休場であることから、全般的に手控えムードが濃厚だった。こうしたなか、本日午前に発表された8月の中国製造業PMIは物流協会(CFLP)、HSBCのいずれも弱い内容。中国の景気先行きの不透明感が強まった。ただ、これにより中国政府のさらなる景気対策が正当化されるとの見方から、上海市場が堅調に推移。これが下支えとなり、ハンセン、レッドチップの両指数は終値をプラス圏に乗せた。一方で景気腰折れリスクを織り込む売りもみられ、両指数の上げ幅はわずか。H株指数は本土系金融株が重しとなり、最終的に小幅安で引けた。
14年6月中間決算の発表が概ね完了。堅調な業績を記録したセクター・銘柄が総じてしっかりした値動きだった。パソコン最大手の聯想集団(00992.HK)はすでに4-6月期の好決算が引き続き好材料視されており、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる3.54%高。電力株の電能実業(00006.HK)も好業績となっており、2.83%高でこれに続いた。好業績が目立つ電力セクターは本土系銘柄も物色され、華電国際電力(01071.HK)が2.77%高。好決算を手がかりに大手投資銀行が目標株価を引き上げたことも材料視された。
一方で業績不振が続く航空セクターも買われた。中国南方航空(01055.HK)と中国東方航空(00670.HK)は業績悪化の中間決算を明らかにしたが、すでに織り込み済みとみられ、それぞれ1.14%高、0.76%高と買い戻された。また、習近平主席が国防改革を加速する姿勢を示したことを受け、航空機や軍需関連株が上昇。軍需メーカー大手の傘下にある中国航空工業国際(00232.HK)が11.94%高、中航国際控股(00161.HK)が9.76%高と買い進まれた。
反面、本土系金融株がさえない。不良債権増加の懸念から銀行セクターがさえず、中国建設銀行(00939.HK)は小幅増益の中間決算を明らかにしたものの0.86%安で大引け。最大手の中国工商銀行(01398.HK)も0.97%安とさえない。このほか、8月のマカオのカジノ収入が下振れしたことを受け、サンズチャイナ(01928.HK)が3.16%安、銀河娯楽(00027.HK)が2.91%安でハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位に沈んだ。(中国部・畦田)
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