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佳訊控股、経営トップの職務を一時停止
2014.09.01 10:36
佳訊控股（00030.HK）は29日、同社の陳家松・主席の職務を同日から一時停止すると発表した。陳主席が収賄容疑で汚職取締機関の廉政公署（ICAC）に逮捕された事件を受けての措置。ただ、今回の事件が同社の経営に影響を及ぼすことはないと強調している。
ICACによると、同社は2009年10月に金広控股有限公司の買収を計画したものの、2011年1月に中止を決定。その後、2011年3月に晋翹有限公司を買収すると決めた。一連の取引に絡んで陳主席が利益供与を受けたという容疑をかけている。
捜査状況によると、ICACは陳主席の運転手も逮捕したが、すでに保釈済み。また、董事（取締役）2人、会計担当者2人、秘書が、ICACに調査協力を依頼された。また、2014年7月10～11日にICACは同社を家宅捜索し、文書、会計データ、パソコンなどが押収された。なお、現在のところ陳主席は訴追されていないという。
この事件を受けて同社が設けた独立委員会によると、これまで調べたところ過去の取引や子会社の状況に異常は見つかっていない。子会社が保有する採掘権についても減損の必要性はないと説明している。
だが、独立委員会は陳主席の企業買収に関する権限を一時停止。また、陳主席の誠実性に異常は確認されていないが、協議の結果、ICACの捜査結果が出るまで職務を一時停止することになったという。
今回の情報開示のため、同社株は2014年7月10日14時（日本時間）に売買停止となったが、2014年9月1日に取引を再開した。
（同件につきましては、2014年7月18日付「汚職取締機関が経営トップを逮捕」をご参照ください）
【出所】香港証取サイト上の公告(2014/08/29)
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