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【8月29日の中国本土市場】
2014.08.29 17:38
主要指数はそろって上昇。上海市場は上海総合指数が前日比0.97％高の2217.19ポイント、A株指数が0.97％高の2320.98ポイントと反発。B株指数は3日続伸し、1.13％高の252.95ポイント。深セン市場はいずれも反発し、A株指数が1.13％高の1265.85ポイント、B株指数が0.53％高の940.20ポイント。両市場の売買代金は概算で2006億元に上り、前日に比べ約15％減少した。
上海総合指数は前場こそ2200ポイントの大台を挟んで一進一退だったが、後場に入ると一本調子で上げ幅を広げ、本日の高値付近で引けた。主力の金融株などが堅調。上海市場は上昇銘柄が8割近くに上った。深セン市場は「創業板」に上場する小型株を中心に7割半の銘柄が上昇した。昨日はIPO（新規公開）の再開が影響し、上海証券取引所の国債現先金利が急上昇したが、本日は一転して大きく低下。マネーのひっ迫感が和らいだことで、安心感が広がった。ただ、商いは閑散。週末と月末が重なったうえ、週明けに8月のCFLP製造業PMIの発表を控えていることもあり、売買代金は2000億元をわずかに上回る程度だった。
上海B株市場は8割半の銘柄が上昇した。時価総額の大きな内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が続伸し、本日は上昇率2位の3.17％高。国家発展改革委員会が国内の石炭生産能力のさらなる削減を指示したほか、輸入炭の制限を検討していることも明らかにし、これが引き続き材料視された。このなかで電力会社と石炭会社の中長期契約を奨励する方針も示され、東北地方の発電会社である華電能源（900937.SS）が上昇率1位の3.28％高だった。14年6月中間決算を発表した銘柄では、12.19％増益の上海錦江国際トラベル（900929.SS）が0.33％高、127.93％増益の上海神奇製薬（900904.SS）が0.29％高だった一方、10.83％増益の上海錦江国際酒店発展（900934.SS）は下落率1位の0.17％安だった。
深センB株市場も8割半の銘柄が上昇した。酒造株が続伸し、安徽古井貢酒（200596.SZ）が上昇率2位の3.53％高、張裕葡萄酒（200869.SZ）が0.67％高。招商局地産控股（200024.SZ）は修正後のA株インセンティブ制度を発表し、高い業績目標を示したことを手がかりに、上昇率3位の2.45％高。住宅購入規制を緩和する動きも追い風となった。14年6月中間決算を発表した銘柄では、予告通りの赤字拡大となった海南珠江控股（200505.SZ）が1.27％高、257.59％増益の東旭光電科技（200413.SZ）が0.92％高。一方、リコール問題が尾を引く長安汽車（200625.SZ）は朝方から堅調だったものの、取引終了間際に大きく売られ、下落率1位の1.53％安に沈んだ。（中国部・千原）
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