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【8月28日の中国本土市場】
2014.08.28 18:18
主要指数は上海B株を除いて小反落。上海市場は上海総合指数が前日比0.61％安の2195.81ポイント、A株指数が0.62％安の2298.62ポイントだった。ただ、B株指数は0.48％高の250.11ポイントと続伸。深セン市場ではA株指数が0.87％安の1251.64ポイント、B株指数が0.04％安の935.23ポイントと反落した。両市場の売買代金は概算で2367億元。前日に比べて約2％の増加にとどまった。
本土市場は6割の銘柄が値下がりした。前場の上海総合指数は前日終値を挟んだ小動き。後場は概ね軟調に推移し、節目の2200ポイントを約3週間ぶりに割り込んで引けた。IPO（新規公開）企業6社が本日から募集をスタート。一定の資金が流通市場から発行市場にシフトしているとみられ、神経質な地合いにつながった。週末と月末を控えて全般的に資金逼迫感が燻り、軍需、航空、製紙などの銘柄に利益確定売りが増加。自動車セクターは有力合弁会社の幹部が当局の調査を受けたと伝わり、警戒感から調整した。こうしたなか、政府が沿海部での原発建設計画を承認するとの報道を受け、関連銘柄が上昇。また、政府が石炭輸入の抑制に動くとの観測から、石炭株が買い進まれた。上海市政府が来年までの自由貿易区の重点プロジェクトを明らかにし、地場系銘柄も物色された。
また、これにより上海B株は6割半が上昇。指数はかろうじてだが続伸した。上海自由貿易区の関連銘柄が上昇率の上位に目立ち、上海物資貿易（900927.SS）が同1位の3.66％高、上海外高橋保税区開発（900912.SS）が同2位の2.19％高、上海金橋輸出加工区開発（900911.SS）が1.15％高、上海陸家嘴金融貿易区開発（900932.SS）が0.82％高。政策支援への期待感を背景に内モンゴル伊泰石炭'B'（900948.SS）が0.92％高と反発し、指数上昇に寄与した。こうしたなか、海南航空（900945.SS）が1.03％安とさえない。発表した中間決算は25.35％減益と、1－3月期に比べて減益率が拡大。さらなる業績悪化が失望売りを誘った。
深センB株も値上がり数の方が多かったが、大型株が概ねさえず、指数は小幅に反落した。山東晨鳴紙業'B'（200488.SZ）は中間期の業績低迷が織り込まれ、下落率2位の2.35％安。自動車大手の長安汽車（200625.SZ）はリコールが尾を引いており、0.97％安。深セン特力集団（200025.SZ）が1.19％安、常州ディーゼルエンジン（200570.SZ）が0.82％安など、自動車関連株がさえない。反面、業績底入れの期待感から、張裕葡萄酒（200869.SZ）が1.93％高、安徽古井貢酒（200596.SZ）が1.48％高と両酒造株が続伸している。（中国部・畦田）
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