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【8月22日の香港市場】
2014.08.22 18:07
主要指数はまちまちだった。ハンセン指数は前日比0.47%高の2万5112.23ポイントと小幅に反発。H株指数は3日ぶりに上昇し、1.06%高の1万1058.69ポイントだった。一方でレッドチップ指数は小幅に3日続落し、0.02%安の4894.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で636億7300万HKドル。前日に比べ約16%減少し、4日ぶりに700億HKドルを割り込んだ。
前日の米国市場では良好な経済指標を手がかりにS&P500種株価指数が最高値を更新。ウクライナ、イラク情勢も特段の悪材料がなく、外部環境の改善が進んだ。これを追い風に、週末の香港市場は堅調な地合い。ハンセン、H株の両指数は大引けまでプラス圏で推移。大きく下振れした8月のHSBC中国製造業PMI(速報値)が引き続き悪材料となり、指数は小幅高にとどまったが、その中でもハンセン指数は再び2万5000ポイント、H株指数も1万1000ポイントの大台を回復できた。主要企業の中間決算が総じて堅調で好感されたほか、弱いPMIが中国政府のさらなる景気対策を正当化するとの見方も浮上し、概ね落ち着いた地合いとなった。
PMIの発表を受けて、中国では利下げを含めた一層の金融緩和を予想する見方が出てきた。こうした思惑のなか、本土系金融株が堅調。交通銀行(03328.HK)は中間決算が市場予想を上回ったこともあり、1.40%高と買い戻された。保険セクターには好業績を織り込む買いが目立ち、中国人民財産保険(02328.HK)が3.38%高、太平洋保険(02601.HK)が2.87%高、平安保険(02318.HK)が1.93%高。このほか、国家能源局トップの発言を通じてエネルギー分野に関する第13次5カ年計画(16~20年)への関心が高まった。これを受け、エネルギー関連の銘柄が概ね堅調。石油大手の中国石油化工(00386.HK)は次期5カ年計画でも言及される可能性が高い混合所有制改革での進展が織り込まれ、1.58%高で引けた。
また、本日は上場企業による中間決算の発表が集中。黒字転換した通信設備メーカーの京信通信(02342.HK)は手厚い配当も好感されて11.67%高と急伸した。自動車メーカーの慶鈴自動車(01122.HK)は大幅増益の決算内容となり、5.00%高。石油貿易会社の中石化冠徳(00934.HK)も大幅増益を手がかりに、9.31%高と買い進まれた。
こうしたなか、消費関連のコングロマットである華潤創業(00291.HK)は引き続き小幅減益の決算内容が失望売りを誘い、5.59%安でハンセン指数構成銘柄では2日連続の下落率1位。また、レッドチップ指数の足も引っ張った。このほか、大手商社の利豊(00494.HK)はコア利益が減少となり、4.58%安でハンセン指数構成銘柄の下落率2位に沈んだ。(中国部・畦田)
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