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【8月7日の香港市場】
2014.08.07 18:37
主要指数はそろって続落し、ハンセン指数が前日比0.79%安の2万4387.56ポイント。H株指数は0.94%安の1万876.61ポイント、レッドチップ指数が0.54%安の4680.66ポイントと、3日連続で下落した。メインボードの売買代金は概算で775億1600万HKドルとなり、前日に比べて約11%増加した。
ウクライナ情勢が一層緊迫化し、投資家はロシアと欧米諸国との対立激化を警戒。イタリアの経済指標の悪化なども悪材料視され、前日の欧米市場は引き続き不安定な地合いとなった。こうした外部環境が本日の香港市場も影響し、昨日に続いて利益確定売りに押される展開。主要指数は概ねマイナス圏で推移し、後場で下げ幅をやや広げた。ハンセン指数は概ね先々週末の水準まで後退。レッドチップ指数は4営業日ぶりに4700ポイントを割り込んだ。香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)の開始日について、香港証取の李小加・行政総裁が現時点では未定であると発言。また、中国当局が資本取引規制の緩和を先送りする観測も広がるなど、資金流入の期待感が萎み、利益確定売りを後押しした。
マカオのカジノ株が急落した。カジノ収入の伸び悩みや待遇改善を求める労働者のデモなどが嫌気され、銀河娯楽(00027.HK)が6.38%安、サンズチャイナ(01928.HK)が5.76%安で、ハンセン指数構成銘柄の下落率1、2位。最大手の澳門博彩控股(00880.HK)も3.37%安と続落した。本土系の不動産株も軟調。不動産引き締めを緩和する動きが各地で広がっているものの、肝心の住宅販売の回復ペースは鈍く、引き続き利益確定売りに押された。万科企業(02202.HK)が2.73%安、緑城中国(03900.HK)が2.09%安、碧桂園控股(02007.HK)が1.86%安、中国海外発展(00688.HK)が1.74%安。「滬港通」への期待感から足元物色されてきた証券株も、高値警戒感から調整した。海通証券(06837.HK)、中信証券(06030.HK)の両大手は7月の営業収益(単体)を発表し、いずれも前年同月の実績を上回ったが、材料視されずにそれぞれ3.05%安、2.41%安で引けた。
一方で、前日調整した通信大手の中国移動(00941.HK)に押し目買いが入り、1.59%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率4位。また、電能実業(00006.HK)が同2位の1.94%高。親会社の長江実業(00001.HK)、子会社の長江基建集団(01038.HK)と共同でオーストラリアのガス大手買収に成功したことが好感された。金相場の反発を受け、霊宝黄金(03330.HK)が7.43%高、招金砿業(01818.HK)が3.86%高と金鉱株が上昇。このほか、重慶市の官民パートナーシップに基づく大型プロジェクトが動き出したことを受け、地場系鉄鋼メーカーの重慶鋼鉄(01053.HK)が5.71%高と買われた。(中国部・畦田)
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