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【8月4日の香港市場】
2014.08.04 17:54
主要指数はそろって反発した。ハンセン指数は小幅に上昇し、前営業日比0.27%高の2万4600.08ポイント。H株指数は0.96%高の1万1088.96ポイント、レッドチップ指数は0.95%高の4712.81ポイントだった。メインボードの売買代金は概算で674億3100万HKドルにとどまり、先週末に比べ約16%減少した。
週明けの香港市場は堅調な地合い。ハンセン指数は小幅高で推移し、反発して引けた。先週末に発表された7月の米雇用統計は市場予想に届かなかったものの、概ね堅調な内容。また、7月のISM製造業景況感指数は市場予想を上回り、米国経済のしっかりした足取りが香港でも好感された。また、香港と上海の株式クロスボーダー投資を認める「滬港通」(上海・香港ストック・コネクト)のテストが来週にも行われるとの消息筋情報が伝わり、A・H重複上場銘柄への買いが増加。上海総合指数に追随するかたちでH株指数は堅調に推移し、再び1万1000ポイント台を回復した。
政府系コングロマリットである中国光大集団の再編計画を国務院が承認したことを受け、投資家の国有企業改革に対する期待感が更に拡大。関連銘柄が物色された。中国光大集団の傘下にある中国光大控股(00165.HK)が14.74%高と急伸したほか、中国光大銀行(06818.HK)が3.03%高。同じ政府系コングロマリットである中国中信集団の傘下企業も買われた。中信泰富(00267.HK)がハンセン指数構成銘柄の上昇率1位となる3.02%高で大引け。中信証券(06030.HK)が6.91%高と好調だった。同社は証券大手であり、「滬港通」をめぐる思惑買いが他にもみられた。海通証券(06837.HK)が5.73%高、中国銀河証券(06881.HK)が4.69%高、中原証券(01375.HK)が4.58%高と、本土系の証券会社が高い。「滬港通」のスタートによる売買代金の増加が期待され、香港交易所(00388.HK)が1.81%高。
中国の昨年末の自動車保有台数が1億3700万台に達したと伝わり、市場の着実な拡大を織り込むかたちで自動車株が堅調。長城汽車(02333.HK)が4.18%高と買い進まれたほか、広州汽車(02238.HK)が3.15%高、BYD(01211.HK)が2.78%高、ブリリアンスチャイナ(01114.HK)が1.40%高、東風汽車集団(00489.HK)が0.59%高と、主だった自動車メーカーが買われた。このほか、原発プロジェクトの再開や上場計画の加速などが織り込まれ、中広核砿業(01164.HK)が8.13%高、中国核工業二三(00611.HK)が4.38%高と、大手2社の傘下企業が物色された。
一方、香港系デベロッパーがさえない。大手の新鴻基地産(00016.HK)は創業者ファミリーの不祥事をめぐる裁判が行われたこともあり、0.86%安でハンセン指数構成銘柄の下落率2位に後退した。本土系の開発業者でも華潤置地(01109.HK)が下落率1位の0.99%安。中国海外宏洋(00081.HK)は利益確定売りに押されて5.39%安と急落した。また、電力株に利益確定売りが目立ち、華電国際電力(01071.HK)が1.01%安、華能国際電力(00902.HK)が0.89%安。個別では中国航天国際(00031.HK)が3.65%安。中間決算での業績悪化見通しが嫌気された。(中国部・畦田)
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