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【8月1日の香港市場】
2014.08.01 18:13
主要指数はいずれも下落。ハンセン指数は9日ぶりに反落し、前日比0.90%安の2万4532.43ポイント。H株指数は1.32%安の1万982.65ポイント、レッドチップ指数は1.05%安の4668.31ポイントと、いずれも大幅に反落。メインボードの売買代金は概算で798億9800万HKドルにとどまり、前日に比べ約5%減少した。
前日のニューヨーク市場はダウ平均が大幅に3日続落。アルゼンチンの債務問題でリスク回避の動きが広がったほか、ユーロ圏の消費者物価指数(CPI)が7月は4年9カ月ぶりの低水準となり、欧州の景気先行きの不透明感が強まった。外部環境の悪化を受け、香港の主要指数は低く寄り付いた。朝方に発表された7月のCFLP製造業PMIは市場予想をやや上回る51.7で、これを受けて主要指数も下げ幅を縮める場面もあったが、中国の景気底打ちはすでに織り込まれていたこともあり、株価への影響は限定的。その後も主要指数は軟調に推移し、後場で一段安となった。ダウ平均先物の動きを嫌気したもようだ。米国の早期利上げ観測が残るなか、米雇用統計の発表を控えた週末ということもあり、売買代金は5日ぶりに800億HKドルを下回った。中国本土系の銘柄を中心に売られ、H株指数の終値は5日ぶりに1万1000ポイントを割り込んだ。
ハンセン指数の構成銘柄は8割が下落。14年6月中間決算が60%近くの増益だった長江実業(00001.HK)だが、下落率1位の4.71%安。市場予想をやや上回る内容だったものの、決算発表前から株価が堅調に推移していたことから、利益確定売りに押された。マカオのカジノ株も大きく下げ、銀河娯楽(00027.HK)が同2位の2.35%安、サンズチャイナ(01928.HK)が同5位の2.08%安。7月のマカオのカジノ収益が前年同月比で3.6%減だったことが嫌気された。昨日の上昇率1位だった中国海外発展(00688.HK)は、前場の終了後に約18%増益の14年6月中間決算を発表したものの、利益確定売りに押され、本日は下落率4位の2.31%安だった。また、昨日の上昇率4位だった新鴻基地産(00016.HK)も反落し、本日は2.03%安だった。
一方、リスク回避の動きを受け、ディフェンシブな消費関連の銘柄が堅調で、蒙牛乳業(02319.HK)が上昇率2位の1.06%高、百麗国際(01880.HK)が同3位の0.61%高、恒安国際(01044.HK)が同4位の0.48%高だった。また、公益株の一角も買われた。
そのほかの銘柄では、14年6月本決算が大幅減益となる見通しを発表した数碼通電訊(00315.HK)が1.95%安。また、14年6月中間決算が赤字拡大見通しの熔盛重工(01101.HK)が2.53%安だった。(中国部・千原)
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