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【7月25日の香港市場】
2014.07.25 18:42
主要指数は小幅ながらも4日続伸。ハンセン指数は前日比0.30%高の2万4216.01ポイント、H株指数は0.49%高の1万993.24ポイント、レッドチップ指数は0.01%高の4663.40ポイント。メインボードの売買代金は4日ぶりに減少し、前日比で約1割減。それでも概算では767億3100万HKドルと700億HKドル台を維持しており、活発な商いが続いている。
週末の香港市場はやや神経質な相場となった。国際通貨基金(IMF)による世界経済成長見通しの下方修正や、緊迫化するウクライナとイスラエル情勢が嫌気され、利食い売りがみられた。ハンセン指数が前日まで3日続伸し、節目の2万4000ポイントを突破したことも、一定の高値警戒感につながった。それでも全体的には落ち着いた値動きとなり、主要指数は概ね前日終値を挟んでもみ合う展開。中国の景気回復や金融緩和、企業業績の改善などが引き続き好感された。主要指数はいずれも大引けにかけてやや持ち直し、いずれも小幅高で引けた。
全国的な石炭取引市場の創設が進んでいることを受け、石炭株が好調だった。最大手の神華能源(01088.HK)が2.52%高でハンセン指数構成銘柄の上昇率2位となったほか、中煤能源(01898.HK)が5.92%高、ヤン州煤業(01171.HK)が2.60%高。資源セクター全般が堅調で、資源税改革の進展が織り込まれた。政府がモリブデン備蓄をめぐる初の会議を開いたと伝わり、中信大モン(01091.HK)が19.04%高と急伸。同社を傘下に置く中信資源控股(01205.HK)も6.08%高と連れ高した。このほか、電力株も再び買い戻された。大手の中国華電集団公司が全体上場に向けて準備を進めていることが明らかとなり、傘下の華電国際電力(01071.HK)が2.35%高。中国電力新能源(00735.HK)が3.19%高、華能国際電力(00902.HK)が1.18%高など、ほかの政府系電力会社にも国有企業改革の思惑買いが入った。
このほか、好業績を織り込む買いが引き続き入り、証券株が続伸。中国銀河証券(06881.HK)が2.55%高、海通証券(06837.HK)が0.92%高、中信証券(06030.HK)が0.42%高と、上場大手3社がそろって値上がりした。個別では液晶メーカーの彩虹集団電子(00438.HK)が急騰し、9.09%高。子会社が第6世代LCDガラスの生産ラインで量産化の目処が立ったことが好感された。
一方で不動産株に利益確定売りが目立った。前日のハンセン指数構成銘柄の上昇率2位である華潤置地(01109.HK)は1.61%安と反落し、本日は下落率2位。住宅デベロッパー最大手の万科企業(02202.HK)も3.91%安に沈んだ。家電量販大手の国美電器控股(00493.HK)も1.45%安と続落。一昨日に好業績見通しを手がかりに急伸しただけに、その反動が本日も出たようだ。(中国部・畦田)
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