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【7月23日の香港市場】
2014.07.23 18:15
主要指数はいずれも続伸。ハンセン指数は前日比0.79％高の2万3971.87ポイント、レッドチップ指数は0.93％高の4628.41ポイント。H株指数は上げ幅が大きく、2.03％高の1万820.71ポイントと連騰した。メインボードの売買代金は前日に比べて約11％増加。概算で798億1700万HKドルに達し、連日の大商いとなった。
前日の米国市場では企業決算などが好感されてダウ平均が反発するなど、外部環境が改善。こうしたなか、中国の為替当局が下期は資本流入が加速し、人民元高が進む見通しを示した。これにより香港への海外マネー流入の期待感も高まり、本日の香港市場では引き続き買いが先行。中国企業の中間決算、政府の景気下支え策、国有企業改革なども好材料視された。主要指数は大引けまで堅調に推移。ハンセン指数は2万4000ポイント超えも視野に入れた。また、本土の投資家が香港上場銘柄に投資する「港股通」をめぐる思惑買いも膨らみ、H株指数の大幅高に繋がった。
中国で住宅購入の制限措置の緩和・撤廃が進むとの報道が続き、本土系不動産株が連騰した。華潤置地（01109.HK）が7.52％高、中国海外発展（00688.HK）が4.42％高で、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1、2位。住宅販売最大手の万科企業（02202.HK）、も5.67％高と、大幅に続伸した。また、京津冀地区（北京、天津、河北省）の発展計画が近く国務院に提出されるとの観測が広がり、融創中国（01918.HK）が4.00％高、北京北辰実業（00588.HK）が3.96％高、遠洋地産（03377.HK）が2.34％高など、同地区を地盤とするデベロッパーも買われた。
このほか、金融緩和の期待感も広がり、金融セクターが上昇。特に平安保険（02318.HK）が3.68％高、中国人寿保険（02628.HK）が2.87％高などと好調で、好業績を織り込む買いが入った。決算相場に基づく買いは他のセクターでもみられ、家電量販大手の国美電器控股（00493.HK）が6.92％高。同社は中間決算が前年同期比で100％を超える増益となる見通しを明らかにしている。また、「港股通」をめぐる思惑買いが、A・H重複上場銘柄で目立った。瀋機集団昆明機床（00300.HK）が6.25％高、東北電気（00042.HK）が4.96％高、重慶鋼鉄（01053.HK）が3.63％高。
一方、中国で食の安全をめぐる問題が再び浮上。これが業界全体への警戒感に繋がり、食品セクターの一角がさえない。中国食品（00506.HK）が3.80％安、神冠控股（00829.HK）が1.65％安。大手投資銀行による投資判断引き下げも加わり、中国旺旺（00151.HK）が3.62％安でハンセン指数構成銘柄の下落率1位に沈んだ。（中国部・畦田）
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