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国泰航空、大規模な資金調達計画を発表
2020.06.10 10:38
国泰航空(00293.HK)は9日、大規模な資金調達プランを発表した。香港政府が設立した目的会社に優先株とワラントを割り当てることで総額195億HKドルを調達する。さらに同社株11株につき新株7株を割り当てる株主割当増資(ライツ・イシュー)を通じて約117億HKドルを調達する予定。日本人を含む海外株主は、規制があるため増資に応じることはできない。このほか、同目的会社から78億HKドルの融資を受ける。
今回のプランを通じて国泰航空は総額390億HKドルを調達する見込みで、新型肺炎の感染拡大により悪化した業績・財務基盤の立て直しを図る。ワラントの行使価格・増資の割当価格はいずれも4.68HKドルで、2020年6月8日の終値8.81HKドルを46.9%下回る水準。2020年7月15日に株主割当増資の権利落ちを迎える。
持ち株比率45%の太古A(00019.HK)、29.99%の中国国際航空(00753.HK)、9.99%のカタール航空はいずれも増資の割当分すべてに応じることを約束。拠出額は太古Aが約53億HKドル、中国国際航空が約35億1400万HKドルに上り、いずれも手元資金でまかなう。なお、太古Aは香港証券取引所に太古B(00087.HK)としても上場している。
今回の情報開示のため、国泰航空と太古A、太古Bの株式、さらに中国国際航空のA・H株は2020年6月9日に売買停止となったが、いずれも6月10日に取引を再開している。
【出所】香港証取サイト上の公告(2020/06/09)
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