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【1月4日の香港市場】

2019.01.04 17:59

 主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は3日ぶりに反発し、前日比2.24%高の2万5626.03ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は続伸し、1.97%高の1万29.65ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約18%増加し、概算で804億7200万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が4億3500万元の買い越し。深セン経由の買越額は1億3200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が3日ぶりに大幅反落。アップルが中国での販売不振を背景に売上予想を下方修正し、株価が急落したことで、世界的な景気減速が懸念された。ISM製造業景況感指数も市場予想に比べ下振れし、これも投資家心理を悪化させた。こうしたなか、安全資産とされる米国債が買われ、米長期金利が低下した。

 外部環境の悪化を受け、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。ハンセン指数は始値で2万5000ポイントを割った。こうしたなか、米中次官協議が来週から始まることが明らになると、主要指数は朝方でプラスに転じ、前場にかけて上げ幅を拡大。李克強首相が金融当局者との座談会で、預金準備率の引き下げなどを通じ、民営企業や零細企業への銀行融資を支援する方針を示したことを追い風に、主要指数は後場も堅調に推移した。ハンセン指数は高値引け。中国企業指数は3日ぶりに1万ポイントの大台を回復した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、製薬株が大幅高。石薬集団(01093.HK)が10.13%高、中国生物製薬(01177.HK)が8.42%高となり、上昇率1~2位に並んだ。製薬株の株安の背景にあった医薬品集中調達で、上海市ではコスト高により当初の価格での供給が不可能になった製薬会社が現れ、制度見直しへの期待感が高まったもようだ。原油相場の上昇を受け、中国海洋石油(00883.HK)が5.22%高。米長期金利の低下を好感し、香港系不動産株などの上昇も目立った。こうしたなか、アップルが中国での販売に苦戦していることを受け、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(02018.HK)が0.73%安。舜宇光学科技(02382.HK)は軟調に推移していたが、取引終了間際で上げに転じ、0.16%高だった。(中国部・千原)
 
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