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【12月4日の香港市場】

2018.12.04 17:52

 主要指数はいずれも3日続伸。ハンセン指数は前日比0.28%高の2万7260.44ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.23%高の1万907.54ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約29%減少し、概算で926億7400万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が買い越しに転じ、買越額は4500万元。深セン経由は3億5300万元の売り越しだった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は対中追加関税の90日猶予で合意した米中首脳会談を好感し、ダウ平均が続伸した。外部環境は良好なものの、トランプ大統領が中国との交渉仕切り役として、対中強硬派のライトハイザー米通商代表部(USTR)代表を指名したことを受け、投資家の警戒感が強まった。

 本日の香港市場は昨日の反動に加え、米中交渉への警戒感を背景に、主要指数が低く寄り付いた。上海総合指数は朝方から前日終値を挟み一進一退だったが、後場の終盤で上げ幅を広げ、高値付近で終了。これが香港市場への追い風となり、主要指数は大引け間際にかろうじて上げに転じると、クロージング・オークション・セッションの時間帯で上げ幅を広げ、そろって高値引けした。ただ、投資家の警戒感は根強く、商いは昨日に比べ大幅に減少。本土の投資家の動きも手控えムードが強く、「港股通」の売買代金はメインボード全体に占める比率は7.5%にとどまった。

 ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が大引け間際に上げに転じ、上昇率6位の1.10%高。香港市場の地合い好転に貢献した。香港市場の資金調達額が世界ランキングで1位となりそうな情勢であることを手がかりに、香港交易所(00388.HK)が上昇率2位の2.04%高。AIA(01299.HK)は1-9月期の香港での新契約価値が業界トップだったことを好感し、上昇率5位の1.13%高だった。こうしたなか、昨日は堅調だったスマートフォン部品関連株が反落。舜宇光学科技(02382.HK)が2.08%安、瑞声科技(02018.HK)が2.07%安となり、下落率1~2位に並んだ。本土系不動産株も売られ、中国海外発展(00688.HK)が下落率3位の1.81%安、華潤置地(01109.HK)が1.14%安だった。(中国部・千原)
 
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