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【12月3日の香港市場】
2018.12.03 17:55
主要指数はいずれも大幅続伸。ハンセン指数は前営業日比2.54%高の2万7182.04ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は2.45%高の1万882.16ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末に比べ約25%増加し、概算で1296億2500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が7億7400万元の売り越し。深セン経由も売り越しに転じ、売越額は4億6800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
先週末のニューヨーク市場は、米中首脳会談で貿易交渉が進むことへの期待感を背景に、ダウ平均が反発。ナスダック総合株価指数も堅調だった。今月1日に開かれた米中首脳会談では、米国が対中追加関税を90日猶予することで合意。これを好感し、香港市場の主要指数は高く寄り付いた。ハンセン指数は始値を2万7000ポイント台に乗せ、その後も堅調に推移。ダウ平均先物や上海総合指数が大幅高となったことが追い風となった。ハンセン指数の終値は2カ月ぶりに節目の2万7000ポイントを回復。メインボードの売買代金はここ1カ月で最高となった。ただ、今回の米中首脳の合意は「終戦」ではなく、「停戦」との見方が多く、中国本土の投資家は引き続き警戒。「港股通」は売り越しとなった。
ハンセン指数の構成銘柄は幅広く買われた。11月のマカオのカジノ収益が大方の予想を上回ったことを受け、カジノ株が大幅反発。サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率1位の11.96%高だったほか、銀河娯楽(00027.HK)が同3位の9.88%高だった。米国が対中追加関税を猶予したことを受け、米中両国で事業展開する万洲国際(00288.HK)が上昇率2位の11.73%高。スマートフォン部品関連株も大幅高となり、舜宇光学科技(02382.HK)が上昇率4位の7.66%高だったほか、瑞声科技(02018.HK)が4.41%高だった。
時価総額の大きなテンセント(00700.HK)は4.10%高となり、指数の上昇に寄与。傘下の騰訊音楽(テンセントミュージック)の米国上場が進んでいるほか、出資先のユニコーン企業の新たな上場先と目される上海の科創板の解説をめぐるニュースなどが追い風となったもようだ。吉利汽車(00175.HK)はアナリストが短期間での株価上昇を予想したこともあり、2.72%高。幅広い銘柄が買われるなか、ディフェンシブな公益株の一角が軟調だった。(中国部・千原)
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