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【11月2日の香港市場】

2018.11.02 17:51

 主要指数はいずれも大幅に3日続伸。ハンセン指数は前日比4.21%高の2万6486.35ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は3.97%高の1万687.77ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約43%増加し、概算で1703億500億HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が14億2300万元の買い越し。深セン経由の買越額は2300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場はダウ平均が3日続伸。トランプ大統領が習近平・国家主席と電話会談したことを明らかにし、米中通商摩擦への懸念が後退。これを受けて投資家心理が大きく改善し、幅広い銘柄が買われた。これを受け、香港の主要指数は高く寄り付いた。ハンセン指数は前場にかけて2万6000ポイントを挟んで一進一退。こうしたなか、11月の米中首脳会議に向け、トランプ大統領が合意文書案の作成を指示したと伝わった。これを好感し、香港の主要指数は後場で一段高。外国為替市場でも人民元が買われた。ハンセン指数は高値引けし、9日ぶりに終値で2万6000ポイントを回復。メインボードの売買代金も急増した。

 ハンセン指数の構成銘柄は全面高。米中で事業展開している万洲国際(00288.HK)が上昇率1位の13.63%高。上昇率2位は吉利汽車(00175.HK)の11.71%高。李書福・主席が同社の株価上昇で利益を得られるデリバティブ商品を大量購入していたことが報道され、経営者の自信を好感した買いが入った。購入額は11億HKドルを超えるという。

 マカオのカジノ株が買われ、サンズチャイナ(01928.HK)が上昇率3位の10.69%高、銀河娯楽(00027.HK)が同5位の9.48%高。昨日発表された10月のマカオのカジノ収益は前年同月比で2.6%増だったものの、前月比では24.5%の増加で、月間の金額としてはここ27カ月で最高を記録。10月は日平均収益が今年に入って最大となったことも、買い材料視された。

 舜宇光学科技(02382.HK)は上昇率4位の10.27%高。業務再編による粗利益率の上昇を予想するアナリストが、あらためて買い推奨を表明し、これが手がかりとなった。地合いの好転を背景に、時価総額の大きなテンセント(00700.HK)が買い戻され、上昇率6位の9.28%高だった。(中国部・千原)
 
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