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【10月24日の香港市場】
2018.10.24 17:59
主要指数はいずれも続落。ハンセン指数は前日比0.38％安の2万5249.78ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は0.08％安の1万226.41ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約7％減少し、概算で902億5600万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が買い越しに転じ、買越額は2億6400万元。深セン経由は売り越しが続き、売越額は2億5400万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場はダウ平均が続落。昨日の中国の株安で投資家心理が悪化するなか、決算をめぐる失望売りで地合いが悪化した。ただ、序盤で大きく下げたものの、売りが一巡した後は、徐々に下げ幅が縮小した。本日の香港市場はダウ平均が下げ幅を縮めた流れを引き継ぎ、小幅高で寄り付いた。前場の中盤にかけて弱含んだが、上海総合指数に追随するかたちで、香港の主要指数も前場の終盤で上げ幅を広げた。後場に入ると戻り売りに押される展開となり、中盤で下げに転じた。本土投資家の商いは引き続き低調。「港股通」の売買代金がメインボード全体に占める比率は約8％にとどまった。
ハンセン指数の構成銘柄では、舜宇光学科技（02382.HK）が下落率1位の4.61％安。同業の欧菲科技（002456.SZ）が富士フイルムの特許と子会社株式を買収し、車載用レンズ市場に進出すると伝わり、競争激化を懸念する見方が広がった。原油相場の下落を受け、中国海洋石油（00883.HK）が下落率2位の3.82％安、中国石油天然気（00857.HK）が同4位の1.85％安だった。申洲国際（02313.HK）はアナリストが目標株価を引き下げたことを嫌気し、0.96％安。マカオのカジノ株は続落し、銀河娯楽（00027.HK）が0.92％安、サンズチャイナ（01928.HK）が0.90％安だった。テンセント（00700.HK）は0.71％安。オンラインゲーム事業の苦境と広告収入に対する慎重な見方を背景に、アナリストが目標株価を下方修正したことなどが売り材料となった。
一方、昨日軟調だった本土系不動産株が反発。碧桂園控股（02007.HK）が上昇率2位の1.26％高、華潤置地（01109.HK）が0.78％高、中国海外発展（00688.HK）が0.21％高。6.39％増益の18年1－9月期決算を発表した中国建設銀行（00939.HK）は0.32％高。同業の中国工商銀行（01398.HK）は0.95％高だった。電能実業（00006.HK）は0.57％高。目下の株価についてアナリストが、悪材料はすでに織り込み済みと指摘し、投資判断を引き上げたことを好感した。（中国部・千原）
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