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【10月19日の香港市場】

2018.10.19 17:48

 主要指数はいずれも反発。ハンセン指数は前日比0.41%高の2万5561.40ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.84%高の1万222.18ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約14%増加し、概算で996億1900万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が23億7200万元の買い越し。深セン経由は買い越しに転じ、買越額は2億2200万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 ニューヨーク市場は昨日の上海市場の大幅安を嫌気し、ダウ平均が続落。米長期金利の先高観を受け、ハイテク株も売られ、ナスダック総合株価指数も大きく下落した。人民元安を背景に、中国本土から海外への資金流出が9月は大幅に増加したことが統計で明らかとなり、中国経済をめぐる不安感が増大。こうしたなか、本日は7-9月期の中国の国内総生産(GDP)が予定されていたこともあり、香港市場の主要指数は低く寄り付いた。

 中国の劉鶴・副首相と政府金融3部門のトップが、株価対策について相次いで発言したことが、主要メディアにより報じられた。7-9月期のGDP実質成長率は市場予想を下回る6.5%だったものの、政府が株価対策に動くとの期待感が膨らみ、上海総合指数が上げに転じると、香港市場でも中国本土系の銘柄を中心に、買い戻す動きが広がった。ハンセン指数は後場に入ると堅調に推移した。

 ハンセン指数の構成銘柄では、香港交易所(00388.HK)が上昇率1位の3.05%高。中央政府が株価対策に動けば、香港市場の取引も活発化するとの期待感が背景にあるもようだ。本土系の不動産株の上昇が目立ち、碧桂園控股(02007.HK)が2.87%高、華潤置地(01109.HK)が2.62%高で、上昇率2~3位に並んだほか、中国海外発展(00688.HK)が同5位の2.17%高だった。こうしたなか、本土系石油株が続落。中国海洋石油(00883.HK)が下落率1位の3.69%安だったほか、中国石油天然気(00857.HK)が0.67%安。本土系通信株や長江グループの関連銘柄が軟調だった。(中国部・千原)
 
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