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【10月16日の香港市場】
2018.10.16 17:51
主要指数は小幅に反発。ハンセン指数は前日比0.06%高の2万5462.26ポイント、中国企業指数(旧H株指数)は0.53%高の1万198.33ポイントだった。メインボードの売買代金は前日比で約6%減少し、概算で758億8300万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由の買越額が2億2100万元に減少。深セン経由は3億2200万元の売り越しに転じた(注文ベース:買注文と売約定の差)。
前日の大幅安の反動に加え、本日の人民元基準レートが対米ドルで11営業日ぶりに上昇したことなどが材料視されると、朝方のハンセン、中国企業の両指数は堅調に推移。9月の消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致し、中国経済の先行き不透明感の後退も好感された。その後は徐々に上げ幅を縮めて後場はもみ合う展開だったが、いずれも小幅高で取引を終えた。米国政府の為替報告書の発表を控え、様子見ムードが市場を支配。A株市場の後場の下落も重しになった。
米国・サウジの関係悪化が原油相場の先高観につながり、中国海洋石油(00883.HK)が2.33%高、中国石油天然気(00857.HK)が0.83%高、中国石油化工(00386.HK)が0.59%高と、三大石油株が上昇。石炭大手の中煤能源(01898.HK)は1‐9月期の好業績見通しを材料に4.02%高と反発し、神華能源(01088.HK)が1.31%高、ヤン州煤業(01171.HK)が1.63%高と同業他社もしっかり。コンテナなど輸送設備大手の中国国際コンテナ(02039.HK)も1‐9月期の大幅増益見通しを受けて2.20%高で取引を終え、傘下の中集天達(00445.HK)も連れ高して2.00%高だった。不動産大手の碧桂園控股(02007.HK)は前日の大幅安の反動から3.67%高で引け、ハンセン指数構成銘柄の上昇率1位。
一方で米国の長期金利上昇が懸念され、九龍倉置業地産(01997.HK)が1.97%安、新鴻基地産(00016.HK)が0.77%安、恒隆地産(00101.HK)が0.68%安など、香港地場系の不動産株が低迷。中国のゲーム・SNS最大手のテンセント(00700.HK)は業績見通しの不透明感を背景に0.49%安に沈み、ハンセン指数の重しになった。業界団体幹部が中国市場の低迷長期化の可能性を示唆し、自動車株が概ね続落した。北京汽車(01958.HK)が4.72%安、広匯宝信汽車(01293.HK)が4.39%安、長城汽車(02333.HK)が1.91%安。インフラ建設関連株が安く、中国中鉄(00390.HK)が4.14%安、中国鉄建(01186.HK)が3.86%安だった。(中国部・畦田)
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