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【10月15日の香港市場】
2018.10.15 17:41
主要指数はいずれも大幅反落。ハンセン指数は前営業日比1.38％安の2万5445.06ポイント、中国企業指数（旧H株指数）は1.50％安の1万144.34ポイントだった。メインボードの売買代金は先週末比で約27％減少し、概算で808億8700万HKドル。「港股通」（本土からの香港株投資）は上海経由が9億8000万元の買い越し。深セン経由の買越額は1億5400万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
先週末の米国株市場は押し目買いが目立ち、ダウ平均は4営業日ぶりに反発した。もっとも、トランプ大統領がその後に対中追加関税の可能性に言及し、中国による米国中間選挙への干渉疑惑を強く批判。米国政府の為替報告書発表も控え、政治・通商・為替をめぐる米中対立激化への警戒感が強まると、週明けの香港株市場は幅広い銘柄が戻り売りに押された。オンショア・オフショア市場での人民元安、記者殺害疑惑をめぐる米国とサウジアラビアの対立激化なども加わり、ハンセン、中国企業の両指数はいずれも安値圏で引けた。
政府による規制強化の懸念から、ゲーム最大手のテンセント（00700.HK）が1.94％安でハンセン指数の下げを主導した。同じくニューエコノミー銘柄の美団点評B（03690.HK）も売られ、6.49％安。ハイテク関連株は設備・部品メーカーの下げもきつく、瑞声科技（02018.HK）がハンセン指数構成銘柄の下落率1位となる7.63％安、小米B（01810.HK）が4.44％安、昴納科技（00877.HK）が3.57％安。9月の中国のスマホ出荷台数が大幅に減少したことが嫌気された。
人民元安が嫌気され、外貨建て負債が多い本土系の不動産・航空株が大幅安。碧桂園控股（02007.HK）が同2位の6.73％安、融創中国（01918.HK）が7.97％安、中国恒大（03333.HK）が5.98％安、中国南方航空（01055.HK）が3.24％安、中国東方航空（00670.HK）が2.54％安。また、9月の中国の乗用車販売が落ち込んだことから、自動車大手が下落。中国美東汽車（01268.HK）が7.41％安、ブリリアンスチャイナ（01114.HK）が7.34％安、東風汽車集団（00489.HK）が3.76％安に沈んだ。
一方でリスク回避に基づく金相場の先高観から、中国黄金国際（02099.HK）が5.47％高、招金砿業（01818.HK）が4.47％高と、金鉱株が逆行高。スポーツ用品メーカーの中国動向（03818.HK）は既存店ベースの増収を材料に0.83％高だった。航空機メーカーの中国航空科技工業（02357.HK）は親会社からの資産買収計画を手がかりに、7.60％高で取引を終えた。（中国部・畦田）
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