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【10月12日の中国本土市場】
2018.10.12 17:09
主要指数はいずれも反発。上海市場は上海総合指数が前日比0.90％高の2606.91ポイント、B株指数が0.50％高の272.50ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が5日ぶりに反発し、0.45％高の7558.27ポイント。B株指数が3日ぶりに反発し、0.25％高の908.05ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約14％減少し、概算で3089億元。「滬股通」（香港経由の上海A株投資）は6億1900万元の買い越しに転じた。「深股通」（香港経由の深センA株投資）も買い越しに転じ、買越額は6億4000万元だった（注文ベース：買注文と売約定の差）。
ニューヨーク市場のダウ平均が大幅続落。もっとも、トランプ大統領が習近平・国家主席と11月末に会談することを検討していると報じられるなど、状況が改善する兆しも見られた。さらに大手証券紙「証券日報」が、中国人民銀行（中央銀行）の資金を一部機関に供給し、資本市場を安定させるべきとの記事を掲載。政府筋による買い支えへの期待も広がった。
こうしたなか、上海総合指数は低く寄り付いた。前場の終盤にかけ買い戻されると、後場に入りプラスに転じた。その後は堅調に推移し、2600ポイントの節目を回復して取引を終了した。上海市場は全体の6割の銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は2.24％高だった。深セン市場の下落銘柄は6割に上った。中小企業板指数は0.02％安、創業板指数は0.51％高だった。 ザラ場に発表された貿易統計は輸出が予想を大きく上回り、大型株の上昇を後押しした。
上海A株市場の主力セクターでは、時価総額の大きな銀行株が堅調。中国建設銀行'A'（601939.SS）が3.74％高、中国農業銀行'A'（601288.SS）が2.46％高、中国工商銀行'A'（601398.SS）が2.40％高、中国銀行'A'（601988.SS）が1.42％高。保険株も強く、新華人寿保険'A'（601336.SS）が3.83％高、太平洋保険'A'（601601.SS）が3.38％高、平安保険'A'（601318.SS）が3.26％高、中国人寿保険'A'（601628.SS）が1.85％高だった。
そのほかでは、景気対策への期待からセメント・建設株が強い。華新セメント'A'（600801.SS）が5.90％高、中国交通建設'A'（601800.SS）が4.47％高、中国鉄建'A'（601186.SS）が4.45％高。一方で環境保護関連の銘柄が弱く、清新環境（002573.SZ）がストップ安、啓迪桑徳（000826.SZ）が5.55％安、天津創業環保'A'（600874.SS）が3.80％安だった。
B株市場は上海と深センのいずれも全体の5割あまりの銘柄が上昇した。（中国部・関）
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