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【10月11日の香港市場】
2018.10.11 17:56
主要指数はいずれも大幅安。ハンセン指数は反落し、前日比3.53%安の2万5266.37ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は3日ぶりの反落で、3.35%安の1万92.52ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べ約62%増加し、概算で1397億4500万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が11億3100万元の買い越し。深セン経由の買越額は8300万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が大幅に続落。今年2月8日以来の下げ幅を記録した。長期金利の上昇を嫌気し、ハイテク株も売られ、ナスダック総合株価指数は下落率がダウ平均よりも大きかった。インターネット企業の7-9月期業績が下振れすることへの警戒も強かった。また、ムニューシン財務長官が中国を為替操作国に認定する可能性も伝わり、米中関係が一段と悪化することも懸念され、中国事業の比率が大きな銘柄も売られた。
こうした外部環境を背景に、香港の主要指数は大幅安で寄り付き、その後も軟調な値動きに終始。ハンセン指数の終値は昨年7月11日以来、約1年3カ月ぶりに節目の2万6000ポイントを下回った。投資家心理がリスクオフに傾き、ろうばい売りが膨らんだ。メインボードの売買代金は10日ぶりに1000億HKドルを上回った。こうしたなか本土投資家は下値を拾う動きを示し、「港股通」はいずれも買い越しとなった。上海市場の取引終了後に、オフショア人民元(CNH)が突然上昇。これを受け、主要指数の下げ幅がやや縮小する場面もあった。
ハンセン指数の構成銘柄は全面安。米国でハイテク株が売られたことが影響し、瑞声科技(02018.HK)が下落率1位の7.28%安、舜宇光学科技(02382.HK)が同5位の6.18%安だった。テンセント(00700.HK)は10日続落となり、下落率3位の6.77%安だった。昨日の上昇率4位だった吉利汽車(00175.HK)は反落し、本日は下落率4位の6.25%安。BMWが約36億ユーロで中国本土の合弁会社への出資比率を現在の50%から75%に引き上げるとの情報が流れ、他の自動車株に対する影響が警戒された。(中国部・千原)
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