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【10月11日の中国本土市場】

2018.10.11 17:07

 主要指数はいずれも下落。上海市場は反落し、上海総合指数が前日比5.22%安の2583.45ポイント、B株指数が4.88%安の271.15ポイントだった。深セン市場は深セン成分指数が4日続落し、6.07%安の7524.09ポイント。B株指数は続落し、4.06%安の905.74ポイント。両市場の売買代金は昨日に比べ約52%増加し、概算で3586億元。「滬股通」(香港経由の上海A株投資)は21億6800万元の売り越し。「深股通」(香港経由の深センA株投資)の売越額は13億4900万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。

 米国の長期金利の上昇と米中貿易摩擦への懸念からダウ平均が大幅に続落。ムニューシン財務長官が人民元安をけん制する発言をしたことから、中国を為替操作国に指定するとの思惑が広がった。さらに米財務省が、半導体や情報通信など27産業への出資について対米投資規制を11月10日から実施することを発表。米中貿易摩擦への懸念からリスク回避の姿勢が強まった。
 こうした海外情勢を背景に、上海総合指数は低く寄り付いた。その後も下げ幅を広げ、本日の安値圏で取引を終了した。終値で2600ポイントを割ったのは2014年11月25日以来、約3年11カ月ぶり。上海市場は全体の9割半の銘柄が下落。上海市場の大型株で構成される上証50指数は4.15%安だった。深セン市場の下落銘柄は9割半に上った。中小企業板指数は6.44%安、創業板指数は6.29%安だった。

 上海A株市場の主力セクターでは、中国建設銀行'A'(601939.SS)が3.74%安、中国農業銀行'A'(601288.SS)が2.92%安、中国銀行'A'(601988.SS)が2.77%安、中国工商銀行'A'(601398.SS)が2.70%安。

 そのほかでは、ソフトウェア株が弱い。華勝天成(600410.SS)、中国ソフト(600536.SS)、用友ネット(600588.SS)がストップ安。通信設備株も軟調で、長江通信(600345.SS)がストップ安、中天科技(600522.SS)が9.87%安。一方で、四川省とチベットを結ぶ川蔵鉄道の建設計画について習近平・国家主席が言及したことから、チベット地場株が逆行高。西蔵天路(600326.SS)が6.72%高、西蔵城市発展【売付のみ】(600773.SS)が0.84%高。

 上海B株市場は全面安。深センB株市場は重慶建設汽車系統(200054.SZ)のみ上昇した。(中国部・関)
 
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