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【10月10日の香港市場】
2018.10.10 18:07
主要指数はいずれも上昇。ハンセン指数は7日ぶりに小反発し、前日比0.07%高の2万6193.07ポイント。中国企業指数(旧H株指数)は続伸し、0.21%高の1万442.71ポイントだった。メインボードの売買代金は昨日に比べわずかに増加し、概算で862億2100万HKドル。「港股通」(本土からの香港株投資)は上海経由が10億7000万元の買い越し。深セン経由の買越額は3億5800万元だった(注文ベース:買注文と売約定の差)。
ニューヨーク市場はダウ平均が反落。米国の対中制裁関税に中国が報復すれば、さらに2670億米ドルの追加関税を課すと、トランプ大統領が発言し、米中通商摩擦への警戒感が強まった。こうしたなか、中国の情報機関が米国企業のコンピューター製品にハッキング可能なチップを仕込んだという報道を受け、共和党議員が説明を要求。また、中国を為替操作国に認定するようホワイトハウスがムニューシン財務長官に圧力をかけているという報道も流れた。
香港市場は昨日まで大幅調整した反動から、本日は高く寄り付いた。朝方にかけて上げ幅を広げ、本日の高値を付けた後は、小幅高での小動きとなった。ハンセン指数は安値引け。中国企業指数も本日の安値付近で取引を終了した。米中貿易摩擦への警戒感や香港の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官による施政報告を受け、様子見ムードが強かった。
ハンセン指数の構成銘柄では、神華能源(01088.HK)が4.09%高となり、2日連続で上昇率1位。中国海外発展(00688.HK)は株価の割安感を指摘するアナリストが、アウトパフォームの投資判断を維持したことを好感し、上昇率2位の3.04%高。ただ、今後の相場の不透明感を背景に、目標株価は下方修正している。
昨日の下落率1位だった吉利汽車(00175.HK)が反発し、本日は上昇率4位の2.68%高。独ダイムラーとカーサービスの折半出資会社を設立する方向で交渉中と伝わり、これが材料視された。また、17種類の抗がん剤が国家基本医療保険の適用目録に収載されたことを追い風に、石薬集団(01093.HK)が2.22%高だった。
一方、中国旺旺(00151.HK)が下落率1位の6.86%安。今年上期の粗利益の回復に失望したというアナリストが、投資判断と目標株価を引き下げたことを嫌気した。テンセント(00700.HK)は9日続落し、本日は2.51%安。オンラインゲーム規制の強化などを背景に、アナリストが目標株価を引き下げたことが売り材料視された。(中国部・千原)
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